水俣から北薩摩にかけての悲しみが心にかかっていた。進む過疎や、水俣病。かつての出水特攻基地跡、阿久根空襲など。作詞にしよう、と思った。風景に悲しみと願いを込めた詩を綴ったら、作曲・編曲をしてもらえた。30年、公演をしている「コール出水」の指揮者と団員の好意で作詞曲「北薩摩」の、厳しい練習を重ねた、素晴らしい合唱が聴けた。拍手が鳴り響いた。感謝でいっぱいになり、私の胸は音を立てた。深く麗しい声は、音楽ホールの満席の皆さんをうっとりさせた。歌の願いのように、水俣や北薩摩の皆に、夢叶う日よ、早く来い、と思う。
出水市 小村 忍(64) 2007/4/19 毎日新聞鹿児島版掲載
出水市 小村 忍(64) 2007/4/19 毎日新聞鹿児島版掲載
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