「今日は、何時から?」。母の声で夢の世界から引き戻される。まだ肌寒く、暖かい布団から出たくない。だが月曜日は早めに登校しなくてはならない。立ち上がるとフラッときた。いつものんでいた薬を昨日はのんでいなかったことを思い出した。「朝の分の薬おいてあるからのみなよ」と母。自己管理ができていないと反省。シャワーを浴び終えた兄が牛乳を飲んでいる。「それ、消費期限切れてなかった?」。ゲホッとせき込んで牛乳パックを見る。「3日過ぎとる」と言った兄の顔が変だったので私も噴き出し、笑いがおさまらなかった。
熊本市中央区 福永綾乃(19) 2021.11.20 毎日新聞鹿児島版掲載
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