新聞を取ろうと玄関の戸を開けると雪景色が広がっていた。久しぶりに見る銀世界。不思議と童心に帰る。若い頃東京にいて、冬には会社の先輩方が、方々のスキー湯に連れていってくれた。川端康成の「雪国」の越後湯沢のトンネルも幾度か抜けた。印象深いのは、氷点下17度の蔵王スキー場で、樹氷を見ながら7㌔の樹氷原コースを滑り下りてきた時、温泉のにおいに包まれて、小さな玉コンニャクのおでんをほおばったことだ。雪を見て遠い昔を思い出してみたが、今は寒さに弱く会社にも着膨れていく自分……。年取ったものです。
出水市 川頭和子(58) 2010/1/23 毎日新聞鹿児島版掲載
写真は弁天さん
出水市 川頭和子(58) 2010/1/23 毎日新聞鹿児島版掲載
写真は弁天さん
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