7月に入り間もない日。小包が届いた。東京に住む兄が書籍でも送ってきたかと思ったら、なんと、昨年結婚した孫息子からだ。同じ学舎で剣の道を究めながら、愛を育んだ2人だ。
コロナ騒動でそれどころではないのに。そうだね、もう1年か。包みを開くと、私の好物とらやのようかんだ。夏バージョンの箱が10個。早速その夜、お礼のメールをする。翌日、電話が来た。「元気にしてて、宮崎の活きのいい魚を食べさせてね」。
「任せてね」と胸をトンとたたくと「安心した」と電話を切った。「元気でいなくては」と急に力が湧いた。いい日だった。
宮崎市 田原雅子(86) 2020/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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