耕作が放棄されている畑の緑に毎年、つる植物に覆われてしまう木があった。何の木か分からないが木も辛かろうと、この冬につる植物を根元から切り払い、枯れ枝なども切ってすっきり樹形にしてやった。
すると、春を迎えて、木は白い花をいくつも咲かせた。「何の花だ?」と思い調べてみると、梨の花であった。切り払った大きいつる植物の根元は、直径が10㌢以上もあった。梨の木は、長年花を咲かせることができなかったのだろう。
今朝も白い花が朝陽を受け輝いていた。さて、実がなるだろうか、楽しみである。
熊本市北区 岡田政雄(72) 2020/5/3 毎日新聞鹿児島版掲載