ホテルのフロントで渡されたカードキーは1111。「ラッキーナンバーだ!」。声を上げたら孫が笑ってうなずいた。
心を弾ませ11階の11号室に入る。広い窓のカーテンを開けると、目に飛び込んできたのは、東京スカイツリー。634㍍の完成まであと40㍍の白い巨塔は名前の通りの存在感で迫る。
東京下町のたそがれ時や、朝もやの中にそびえ立つ世界一高いタワーは、望遠レンズのシャッターを何度も押させた。
見る人の魂を揺さぶる東京スカイツリー。その雄姿を身近に見せてくれた1111号室。ラッキールームにありがとう。
出水市 清田文雄 2011/4/4 毎日新聞鹿児島版掲載 写真はフォトライブラリより