夕闇のせまるころ、縁側の戸締まりをしながら、夜景を楽しんでいる。
斜め西向かいの丘の、木立ちの合間から、ぽつりぽつりと明かりがともり、夜のはじまりの光景である。
一人生活のお住まいにも、見えかくれして点灯すると、ほっとする。
夕げのころかな……。
自分とも重ね合わせて、思いめぐらす毎夜である。明日の無事を祈りながら……。
真下の道路では、雨のライトが道沿いを照らし、左手には列車が静けさをかき消して、宵闇の一こまである。
阿久根市 川畑マスミ(79) 2010/2/2 毎日新聞鹿児島版掲載
斜め西向かいの丘の、木立ちの合間から、ぽつりぽつりと明かりがともり、夜のはじまりの光景である。
一人生活のお住まいにも、見えかくれして点灯すると、ほっとする。
夕げのころかな……。
自分とも重ね合わせて、思いめぐらす毎夜である。明日の無事を祈りながら……。
真下の道路では、雨のライトが道沿いを照らし、左手には列車が静けさをかき消して、宵闇の一こまである。
阿久根市 川畑マスミ(79) 2010/2/2 毎日新聞鹿児島版掲載