はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

かのやくるりんバス

2007-09-26 17:30:21 | アカショウビンのつぶやき






  昔から「陸の孤島」と言われ続けた鹿屋市
 JR大隅線は20年前に廃線となり、市民の唯一の足だった大隅交通ネットワークは昨年11月、事業縮小で、赤字路線を大幅に廃止したため、ますます不便になってしまった。地方ではマイカーなしでは生活できない、都会と地方の格差はますます広がるばかり…。
そこで登場したのが、コミュニティバス「かのやくるりんバス」。
鮮やかなブルーに、バラの町鹿屋のシンボル、大きなバラを描いた小型バスが、市街地の二つの路線を一日3往復走ることになった。

 午前10時から始まる教会の集会や、コーラスの練習に丁度よい便があったので、今日、初めて乗ってみたが乗客は私だけ…(>_<)。
マイカーよりも地球にやさしい乗り合いバスなのに。
もう少し便数が増えると利用しやすいのだろうが、不便で利用しない→採算が合わないから便数カット→ますます不便…の悪循環になってしまう。
病院通いや、温泉に行く高齢者の利用が多くなるかなと期待したのだが…。地方とうまく繋がらない今の路線では難しいのかもしれない。
ともあれ、この可愛い「かのやくるりんバス」いつまでも皆さんに愛され多くの方に乗って頂けるバスとなりますよう祈ります。

ごちそうさま

2007-09-26 17:08:30 | はがき随筆
 姶良町の妹夫婦から「子供たちから贈られた食券があるが、主人が忙しく食べに行けないので兄さん、付き合って」と電話。一応遠慮したが、食券がもったいないと言う。じゃ、ごちさうになるかと約束する。地元の京セラホテルだ。ありがたい。当日朝、軽食で食欲を蓄え、12時を待って妹と窓際に陣取る。高級食材の豪華な料理が間合いよく運ばれてくる。ゆっくりと賞味する。おいしい。残してなるものかとバンドを緩める。だが我が腹にも限界があった。既に食堂は満席の盛況だ。久しぶりに妹の話術に誘われ、昔日の懐かしさにひたる一時だった。
   霧島市 楠元勇一(80) 2007/9/26 毎日新聞鹿児島版掲載