「パンジーの葉っぱに毛虫がいっぱいいたよ」と子どもたち。
見ればツマグロヒョウモンの幼虫だ。赤茶色の毛におおわれた体をもぞもぞと動かしている。何日かすると、さなぎになつて虫かごの天井にぶらさがっている。とげとげした形で、丸いつぶつぶが金色に光っている。
「あれ、ぶるんぶるんと揺れているよ」「どこどこ。わあ、ぶらんこみたい」。そうこうしているうちに1匹また1匹とツマグロヒョウモンが誕生した。その名の通り、羽の模様がヒョウを見るようだ。「やったあ、生まれたね」「こんにちは」「おめでとう」
出水市 山岡淳子(49) 2007/7/22 毎日新聞鹿児島版掲載
写真はこうすけさんよりお借りしました。