EEKの紀行 春夏秋冬

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秋山好古生誕157年祭

2016年01月11日 | 伊予松山歴史散策


『坂の上の雲』の主人公の一人である「秋山好古」の生誕157年祭が本日、平成28年1月11日、秋山兄弟生誕地で中村愛媛県知事・野志松山市長・秋山好古の孫である秋山哲兒夫妻(東京在住)のご臨席の下厳かに行われた。
好古は、安政6年1月7日、現在の松山市歩行町二丁目3番地6に伊予松山藩士徒歩目付けの父、秋山久敬、母・貞の三男として誕生、幼名信三郎、元服して好古となった。正式には、秋山信三郎好古である。
好古の命名は、父久敬が論語の、子(し)日(のたま)わく、述(の)べて作(つく)らず、信(しん)じて古(いにしえ)を好(この)む。竊(ひそ)に我(わ)が老彭(ろうほう)に比(ひ)す。により父久敬が命名した。
親しい人々は愛称で、信さんと呼ばれていた。16歳のとき、福沢諭吉の「学問のすすめ」に共感し青少年の教育推進に教育者を目指し大阪師範学校に学び卒業後、名古屋師範学校付属小学校に赴任したが同校で郷土の先輩、和久正辰教務官と名古屋鎮台山本忠彰武官の強い勧めで陸軍士官学校に入学し日本の騎兵隊を創設、日本騎兵の父と言われた。
その後大正12年元帥に推薦されるもこれを辞退、大元帥(大正天皇)は驚いた。未だかって元帥を辞退した者はいなかったからだ。大元帥は元帥を辞退した秋山好古大将に、特旨として官位従二位を与え好古は、官位従二位を拝命し大正13年郷里の伊豫松山から強い要望に答え北豫中学校長として昭和5年3月まで本来の教育者として勤務し故郷の青少年の教育に尽くし同年3月北豫中学校長を辞任、11月4日東京・陸軍軍医学校で永眠(享年72歳)現在東京青山霊園に眠っている。
生誕157年祭は、秋山兄弟武道場で、秋山兄弟柔道部・合気道部の稽古始めも行い記念の餅搗きを行った。遠くは新潟市、千葉県習志野市からも来館があった。また偶然来館したお客さんに搗きたてのお餅を振舞い美味しく賞味する事が出来いい時に秋山邸に来たものだと喜んでいた。全国の秋山フアンは、好古さんは生誕157年になるのか、生前はお国のためにご苦労様でしたと、好古騎馬像に対して言葉を掛ける来館者もいた。
註:秋山好古の信条、「簡単、明瞭、質素、倹約、そして人は心穏やかで豊かであり、元気な間は、働くべき、仕事はその気で探せば幾らでもある。」
座右の銘は「独立自尊」であった。
好古は、父の教え守り、勉強すれば貧しい人間にはならない、そして大きくなった暁には、私利私欲を捨て、世の為・人の為・故郷の為に役に立つ人間になりなさい。・・母の教え貫き72歳を全うした。元帥を辞退したのも、母の教えの一つ「私利私欲を捨てて」が何時も脳裏に有ったのではないか!!


画像は、秋山好古生誕157年祭の様子である。


秋山好古生誕157年祭に際し、秋山好古が揮毫した「御大典記念」の原稿が昨年発見されそれを生誕祭でご披露した。またカラー肖像画は、千葉県習志野市、習志野騎兵連隊史跡保存会代表、三橋正文さんからの寄贈。


秋山好古が揮毫した「御大典記念」の原稿が昨年発見された。現在52基の石碑が発見されているが原稿が発見されたのは初めてなので生誕祭でご披露した。


愛媛県上浮穴郡久万高原町中組にある三社神社の注連石でここに「御大典記念」が刻印されている。昭和3年天皇の即位の礼を記念して昭和3年に建立された。この「御大典記念」を好古が揮毫した。
注連石、右に「「御大典記念」左に、陸軍大将秋山好古謹書とある。


秋山好古生誕157年祭開催にあたり挨拶をする、公益財団法人常盤同郷会、平松昇理事長。(財団法人常盤同郷会は、秋山兄弟生誕地の管理運営母体)


秋山好古のお孫さん、秋山哲兒さん生誕157年祭開催にあたりお礼の挨拶をする。


秋山好古生誕157年祭で挨拶をされる中村愛媛県知事さん。
常盤同郷会武道部の合気道・柔道部の生徒、指導者に対し錬成され立派な青少年に育成されることを祈念しますと共に、秋山兄弟生誕地の運営ご苦労様・・と挨拶された。


秋山好古生誕157年祭に挨拶をされる野志松山市長。


平松昇理事長が、柔道部・合気道部の稽古始めに先立ち鏡開きを行った。
平松昇理事長も柔道有段者。


今年も生誕祭を祝し「ネッツ瀬戸内の伊予水軍太鼓」の皆さんが特別出演、生誕祭を祝った。


中村愛媛県知事・野志松山市長さんと一緒に常盤同郷会武道部「柔道部・合気道」の稽古始めの記念写真。


常盤同郷会武道部「柔道部・合気道」の稽古始め。


10年ぶりに秋山好古生誕に出席された秋山好古のお孫さんご夫婦。(向かって左の二人)左は、常盤同郷会常務理事、宇都宮良治さん。


秋山好古生誕157年祭のお祝いの餅を搗く、野志松山市長。


お祝いの餅を作る秋山兄弟研究員達。


搗き上がったお祝いのお餅を美味しく食べる参加者。


子供達もお祝いの餅を搗く。
好古生誕157年祭を多くの人々が生家に来て祝ってくれる様子を騎馬から、見る好古・・「おおきに・・だんだん・うれしいぞなもし」と言っている。・・と思う。


和服姿で記念の餅を搗く、常盤同郷会藤島理事。


忙しいお祝いの餅を作る・・ちょと一呼吸入れる秋山兄弟研究員達。
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