kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

忍び寄るインフレ懸念

2022-01-20 04:59:04 | 日記
みずほ証券のM氏が節分底で一旦は反発してももう一度下げる二段下げで
彼岸底という見通しを今週言っていました。彼は市場関係者の中では常に
弱気見通しの立場だということを割り引いても少なくとも1月中は下値模
索を余儀なくされそうです。

多くの市場関係者が1月から3月は上値を試す見方をしていました。下値の
目途は2万8000円程度との見方が多かったようです。2万8000円前後で押し
目買いをする個人投資家が多かったことから年明け以降信用買い残高が増
加に転じたのでしょう。

しかし市場は筋書きのないドラマです。多くの投資家が予想した2万8000円
程度が下値という予想が外れると下方向に相場は走るものです。そうでなく
ても最近の相場は上げる時は上昇に弾みがつき想定以上の反発があります。
一方下げだすと弾みがつくように下方向に大きくブレます。

昨年秋口から日本株は米国株の上昇に追随できず低迷していました。だから
日本株が割安だとか出遅れだとかいう記事が多くありました。しかし比較対
象の米株の雲行きが怪しくなると割安の筈の日本株にも下押し圧力がかかり
始めました。

コロナ対策で未曽有の中央銀行の金融緩和が米国株の高いバリエーションを
もたらしたとしたなら中央銀行が引き締めに転じれば著しく高いバリエーシ
ョンは下方向に是正されるという見方もできます。多くの市場関係者が昨年
のように株高を考えているなら思惑が外れた場合下振れも大きくなれことは
考えられます。

昨年は上値が重かったけれども下値も限定的だった日本株でしたが、もう一
度ゼロベースで相場環境を見直す必要があるのかもしれません。日経平均と
の連動性が高いというナスダック指数は既に調整局面入りの目途と言われる
10%を越える下落率です。

やはり今年の最大のテーマは米国のインフレと引き締めがどこまで行くのか
です。米国の物価要因ではガソリン価格と家賃のウェートが高いと言われて
います。原油先物が80ドル台で止まらず100ドルを超えてしまうのか。人件
費上昇で住宅価格も一段と上昇するのか住宅価格の上昇は家賃高に直結しま
す。
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