kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

悪い円安下での4万円

2024-07-09 06:04:51 | 日記
奇をてらわず業界のトップ銘柄を年初に仕込んでホールドしていれば素晴らしい運用成績を
上げることが出来た相場です。勿論、相場の先行きを正確に言い当てることは不可能です。
年初時点で日経平均4万円を言い当てた市場関係者はそんなに多くはなったでしょう。

また高値予想も12月の年末高の予想が半分以上はあったように記憶しています。4万円大台
回復は米国の一大イベントである大統領選挙を通過した12月というのは一定の維持を得たで
しょう。3月時点での4万円大台乗せはやはりサプライズだったのではないでしょうか。

投資家として最も警戒するのは高値掴みになり塩漬け株を作ってしまうことです。特に多く
の個人投資家は投資資金が限られています。投資金額が100万円を越える銘柄は複数回にわ
たって買うことは難しくなります。10年来高値を更新しているような銘柄の投資にはどうし
ても慎重になります。しかしリスクを取っても流れに乗っている銘柄に投資しなければ4万円
相場でも利益を上げることは難しかったようです。

注目の安川電機の決算は市場予想に届きませんでした。市場はこれに売りで反応して5%まで
下げ幅を広げる場面もありました。一日だけの反応なのでまだ結論を出すのは早すぎるでしょ
うが、このところ高値更新が目立った機械セクターへの警戒感も出るかもしれません。同社の
主力事業の一つは工作機械や半導体製造装置に組み込むサーボモーターです。半導体装置向け
には回復の兆しも出ているようです。現状の株価水準から考えればこの先大きな下落もないの
かもしれませんが、上値を取りに行く動きは当面先になりそうです。

それ以上に懸念されるのが内需銘柄の不振です。大幅な円安で輸入コスト上昇が懸念されるニト
リ株は反転のキッカケが掴めません。ドラッグストア業界も昨年は各社の株価は大きく上昇しま
したが、年明け以降4万円で沸く市場で蚊帳の外です。外食産業でも回転ずしのくら寿司などや
ファミレスのすかいらーく株も低迷しています。この局面で頑張っているのが松屋などごく一握
りの銘柄です。

半導体セクターも市場関係者の6割がバブル懸念を持っているようです。株価4万円でも今月と3月
とは半導体セクターの人気離散が目立っています。一部には強気の見方もありますから強弱が対立
しているようです。160円を超える円安は国内消費市場にとっては大きなマイナスです。悪い円安
下での高値更新でしたが、この勢いが続くのかどうか、カギはやはり業績でしょうか。日経平均4万
円に妥当性があるかどうか決算に注がれる目は例年以上に高いかもしれません。
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