kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

悪い円安

2024-06-28 04:36:41 | 日記
一段と円安が進んだのに株安になった答え探しが27日の市場の話題だったようです。好決算を
発表したマイクロン株は市場予想並みでしたが既に好業績を織り込んだ株だったために材料出
尽くしという市場の判断に繋がったのかもしれません。

26日の東京市場は493円上昇しましたが、東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄で指数を
220円押し上げたようです。ディスコやスクリーン、レーザテックなどの値嵩銘柄を含めれば
指数の引き上げ効果は優に5割を大きく越えているでしょう。マイクロンが時間外取引で大幅
下落したことを受けて半導体銘柄が下げたことを考えれば指数の大幅下落は当然です。

本来は160円超えの円安でメリットを受ける筈の自動車株が軟調だったことの方が気がかりです。
既に円安効果での株価浮上は期待できなくなったのでしょうか。市場では原材料の輸入コストが
輸出企業でも一定程度円安メリットを打ち消しているとの見方もあるようです。また160円を越え
ても市場介入はまだ出ていないようです。介入が行われた時に急激に円高方向に為替変動が大きく
なるという懸念も株価の冴えない理由として挙げられています。

もっともすべては軟調な株式市場の材料探しに過ぎないのではないでしょうか。これが株価の頭を
抑えているという要因は複数あるのかもしれません。いずれにしても150円超えの円安はマイナス
面ばかりが最近は目立つようです。円安での物価上昇が今春の大幅な賃金引き上げを打ち消すこと
を市場は懸念しているのかもしれません。

27日の大幅安の背景には元々今週の日経平均は上値の重い展開を予想する市場関係者が多かったよ
うです。しかし予想と裏腹に2営業日で863円も上昇しました。7月のSQで4万円のオプションに絡
んだ思惑買いが目先筋の買いを呼び込んだという解説もありました。もとも思惑先行の大幅高であり
危うい上昇局面だったのかもしれません。

結局日経平均は325円安で終わりました。それでも3万9341円です。明日はトリプルが重なる6月最終
売買日です。この水準で日経平均が踏ん張るのか、それとも再び3万9000円を割り込んでしまうのか
大事なのか明日の結果です。

頼みの海外投資家は今後どう出るのでしょうか。6月第3週は5週連続の売り越しでした。売り越し額
は213億円と第2週の1割以下になりましたが、先物の売り越しは6047億円と拡大しました。今週は
現物、先物とも買い越しに転じたのでしょうか。海外投資家の買いなしには3万9500円を越えられない
と思います。

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