kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

前のめりだった短期筋のトレード

2022-08-28 15:59:44 | 日記
市場注目の「ジャクソンホール会議」でのパウエル議長の発言がタカ派色の強い内容
だったことで週末の米株式市場は大揺れの展開でした。もっとも金融引き締めに積極
的な「タカ派」の発言が事前にFRB高官から相次いでいたことからNYダウが1000ドル
安するほどのサプライズだったのでしょうか。

6月の安値から7月、8月の中旬まで大きく反発しました。半値戻しを達成したことで
全値戻しまで強気のムードが市場を覆いました。長期投資家はもともとインフレの行
方や景気の先行きに確信が持てず積極的な売買を見送っていました。大手銀行のCEO
など相場の先行きを不安視する発言も目立ちました。

そんな状況で降ってわいたような7月からの急上昇は8月CPIが7月の9.1%から8.5%に
低下したことで9月の利上げが0.5%で年内0.25%の利上げで利上げの停止来年の前半
には利下げもとの見方が出てインフレピークアウトトレードが活発になりました。

26日のNYダウが1000ドル安という大きな下げになったのは短期筋中心にまだインフレ
ピークアウトトレードのポジションが多く残っていたのでしょうか。原油は供給面から
の制約が解消されず下げトレンドが定着するという見方は少ないでしょう。既存家賃や
賃金の上昇は一旦は頭打ちになってもそう簡単に下がらないかもしれません。

年内はインフレの鎮静化が見込めず例え利上げが今後半年で停止されても利下げへの
ハードルは低くはないことを市場は改めて認識したようです。現時点ではインフレの
沈静化や景気の先行きに自信をもってこうだと言えないだけに短期筋の動き次第で相
場の変動幅が大きい状況は続きそうです。

次回更新は30日を予定しています。
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