JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

豊漁を願い“みこし海中みそぎ”...

2011-07-10 23:03:42 | 八雲町・長万部町
 以前長万部町役場で「神社の祭りで御輿が海に入る...」との話を聞き、是非一度見学したいと思っていた。長万部町静狩にある「静狩稲荷神社」例大祭に行われる行事で、今日がその“みこし海中みそぎ”の日...。天気予報では夕方から「雨」で、空模様を気にしながら静狩へ車を走らせた...。

 

                          
 幸にも予報は外れ、長万部に近づくにつれて青空が広がりまつり日和...。長万部市街地から静狩に入ると到着を察したかのように打ち上げ花火が上がり、歓迎されたかの雰囲気...。花火は、御輿が地域を一巡ための神社を出発する合図だった。御輿の後を子供御輿も...。

 

                         
 御輿は地域の漁師や小学校の先生の他、他の地域からの漁師仲間の応援を得て30名ほどで担がれ一軒一軒練り歩く...。地元の方の話では「70年ほど静狩に住んでいるが、昔の祭りは大きな山車が7,8台もでて賑やかだったんだ。その頃はマグロ漁が盛んで景気も良かったもんだ...。」と懐かしそうに話してくれた。

 

                         
 御輿は、静狩漁港で神事を執り行った後、担ぎ手もさらし姿で砂浜の波打ち際を神社前の海岸へ...。すでに大勢の見物客が見守る中を、担ぎ手の勇ましい掛け声とともに豊漁と海の安全を祈り御輿は海に向かって進む...。その勇壮な姿に大きな歓声と拍手がおくられる...。

 
 “みこし海中みそぎ”の始まりを氏子の方に訪ねると「30年ほど前、暑い日が続き祭りの日も暑くて若いもんが酔った勢いで御輿と一緒に海に飛び込んだのが始まりだった...。昔の若いもんは元気が良かったけどなあ...。」と話してくれたので、「その若いもんは旦那さんでしょう...。」というとニヤリと笑みがこぼれた...。

 

                         
 青い空に、青い海...、その中を赤い御輿が海を練り歩く...。さらし姿の若者たちの勇ましい掛け声は波の音をかき消さんばかりに響き渡る...。もちろん初めて見る光景だが、地域の方の思いが込められた祭りを感じることが出来た。氏子さんから「小学校も昔は何百人もいたが、今は全校で10人だ。それでも若いもんはホタテ漁で頑張っているので、祭りはまだまだ続けられる。来年も見に来てけれ...。」といわれていた。ちょっとして、来年も行くかも...。


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コメント (2)
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