JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

客船「にっぽん丸」を見学...

2010-07-07 23:39:29 | 函館港
 函館港に今年4隻目の客船「にっぽん丸」が西ふ頭に入港...。午後1時入港予定に合わせて向かったのだが、巴大橋を走ると既に着岸している。「にっぽん丸」は日本国籍の筈なのに早く着いちゃったようだ。やっぱり早めに行かないと駄目なんだ...。

 
 客船「にっぽん丸」(21,900総㌧)は、全長167m、全幅24mで今年の春に大改修を行い船体もこれまでの白一色から紺色とのツートンカラーに変身...。今回は「初夏の利尻・函館・十勝クルーズ」で7月3日に神戸港を発ち乗客500名を乗せて7泊8日のクルージング...。

                                

   
 着岸後、岸壁で歓迎セレモニーのあと、乗客は観光バスやタクシーで夜景見学の出来る市内観光コースや観光農場でイチゴの収穫体験が楽しめるコース、朝取りイカの刺身が食べられる味覚のコースなど函館の一日を楽しんでいた...。岸壁にはイチゴやサクランボの他地元で収穫された野菜が並べられ振る舞われた...。

 乗客の皆さんが函館市内見学を楽しんでいる間、束の間のクルージングの気分を...、と船内見学が行われた。今回も抽選だったようだが、休暇を取って待機したかいがあったのか首尾良く当選...、当選した40人の皆さんと一緒ににっぽん丸の小林さんの案内で真新しくなった船内を見学させて貰った。

 

                                     
 にっぽん丸は8階建て、まずは7階までエレベーターで昇る...。この階はプールやフィットネス&ジムなど運動不足解消のためのデッキ、また、操舵室の上に位置するホライズンラウンジではレーダーを眺めながら船長の気分にもさせてくれる。



                               
 にっぽん丸には「美食のこだわり」があるそうだ。メインダイニングのほかにガラス張りの開放感のあるプレミアムダイニング、海を眺めながら新鮮な海の幸を食す寿司バー、このほかにも気分や目的などにあわせてバーやラウンジが利用できる。

  
 航海中は船内でイベントが目白押し...、イベントが多く忙しすぎるという乗客もいるそうだ。そんな方はライブラリーでゆったり過ごす方や船内メールアドレスを取得してインターネットを楽しむ方など様々...。麻雀ホールも用意されているが、なかなか4人は集まらないとのこと。
                                   
 ちょっと駆け足気味の見学だったが、「デッキの椅子に横たわり青い空と青い海を眺めながら、波のリズムに合わせてノンビリと...」、そんなクルーズ気分を味わうことが出来た。下船の際、フロントデスクの係の方に「船酔いは大丈夫?」と訪ねると、「最新鋭の横揺れ防止のスタビライザーが付いているので、国内クルーズの場合はほとんど揺れを感じない。ただ、外洋に出ると揺れることもあるが、注射の酔い止め薬もあるのでご心配なく。」だって...。

 
 ところで、にっぽん丸は午後10時、次の寄港地十勝・広尾港に向けて出港する...。「いか踊りで見送るので、船内見学者は参加して...」と声を掛けられたこともあって、再び西ふ頭へ...。船内見学者が集まったわけではないだろうが、多くの市民が見送りに集まっている。灯りに浮かび上がる「にっぽん丸」はまた別の美しさを感じる...。
                               
 さて、出港時間が近づき実行委員会の皆さんのいか踊りが始まった...。最初は乗客の皆さんも何事が始まるのという雰囲気だったが、司会者の「手拍子を...、一緒に踊りましょう...」の声掛けに船内から手拍子と掛け声が響き、上のデッキでは踊り出す乗客も現れる...。

 
 船内と岸壁が一体となって盛り上がったところで「にっぽん丸」は大きな汽笛を鳴らしながら岸壁をゆっくりと離れていく...。見送る市民は、航海の安全と楽しいクルージングを祈りながらいつまでもペンライトを振り続ける...。
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