JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

「けあらし」の中で、ウニ漁

2008-01-19 19:58:13 | 銭亀沢・戸井・恵山
 厳しい冷え込みが続く函館、今日の最低気温がマイナス12℃でこの冬一番の寒さ。これでマイナス10℃を下回ったのは3日目で、最高気温がマイナスの真冬日も1週間続いているそうだ。去年はマイナス10℃を下回ったことが一度もなかっただけに、今年の寒さは異常で、温暖化、何処吹く風だ.....。

  
 
 風もなく寒さが厳しい時は「けあらし」が発生すると見込んで銭亀沢の漁港に朝早く車を走らせた。日の出前だが、「けあらし」がたち始め、漁港からは漁船が次から次と漁場に向かっている。



 「けあらし」は穏やかに晴れた朝、海面からもうもうと風呂場の湯気のように水蒸気が立ち上る現象で、気温が最も低くなる日の出ごろに発生し、太陽が上がるにつれて消散することが多いとのこと。ここに着いたときは、この海には「けあらし」は見えなかったが、日の出とともに立ち上がり始めた。

 

 そして、まもなく黄金色に輝く海面から立ち上がる「けあらし」の中で、朝日に照らされた漁船の姿が幻想的に浮かび上がった。



 漁港から船を出している漁師の方は「ウニ取りだ。冬だもの、寒いのあたりめぃだべ。」と漁船に乗り込んでいたが、「けあらし」は、日中穏やかな天気になることから、シバれた朝の「けあらし」は「日中の漁日和」と漁師の方は歓迎しているそうだ。

       

 8時頃になって漁を終えた漁船も戻り始め、このころ「けあらし」に隠れていた函館山も顔を出してきた。

  
 そして、帰りには函館山から市街地までくっきりと姿を表し、漁師の方がいわれたとおり、穏やかな日差しが降り注ぐ一日だった。自然現象とはいえ、幻想的な光景を見させてもらった。ところで、「けあらし」という表現は北海道の方言とのことだが.....。

 それにしても、寒かった。シバれた朝、しかも海の傍とあって車の外気温度はマイナス13℃を示しており、1時間ほど写真を撮り続けていたが、指先と耳が我慢の限界を過ぎてしまい車の中に逃げ込んだりもした。これじゃ釧路の川面に群れるタンチョウヅルを撮りたいと思っていたが、無理だよなあ~......。そして、漁師の方たちも本当は寒いんだよなあ~.....。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする