『姿三四郎』の蓮

2008-05-07 22:31:23 | 塾あれこれ
大切なことを言い忘れていました。
クロサワとショトジット・ライの比較です。
(本日は2度の投稿になってしまった)

どちらが良い悪いではありませんが
『大地のうた』について書いたことで細かさを述べた
ライ(レイ)に比べ、細やかさにはあまり気を使わない
のが黒澤明です。

同じように蓮を写しているシーンが『姿三四郎』に
ありました。
重要なシーンです。

池に入って勝手に反省している三四郎が悟りを得る
ところ。
蓮の花が咲いて頓悟するのですが、咲く前に蓮葉を
3カットつなぎ、その後、花へフェードインします。
葉っぱの3カットがいかにも平凡なのです。
大事なところだと思うのですがね。


昨日TVの三四郎でそうだったと思い出しました。
この辺り、若い頃にはよくメモしていたのにね。
ころっと忘れています。いやはや。


黒澤明のよさは細やかさじゃありませんから
悪口とは受け取られませんよう。
『姿三四郎』
今でも十分に楽しめました。


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