TPPはエコじゃない

2013-05-25 15:35:33 | 塾あれこれ
シイタケやワサビ、世界で食されるそうです。
極東の食べ物ではなくなってるのですね。

エダマメなどは人気沸騰だし、イギリスでは山葵栽培がされるとか。
諸外国の金持層には日本の高級果物も売れています。

これらは日本の農業の未来を示すと言われます。
国際競争力のある農業=あるべき姿、と。

コメも高級品以外は外国産米を食え、らしい。

サクランボウは山形だけで競争力のあるものを作り
落花生は千葉以外では作るな、と。

当然のことながら、国産高級品は値段が高く
庶民からは遠くなります。

(外人が山葵を食う→日本人が食えなくなる)という図式

もっとも従来、日本の景気が良いころは、日本人が食う
ので外国の地元の人は、高くなったものを食べられない
ということでしたので、その裏返しです。


広島で作るサクランボより山形で作るサクランボのほうが
私にとっては、最低、輸送費用の分だけ高くなり
かつCO2の削減にもなりません。

高くなったものをCO2を使って手に入れる、という
20世紀型の経済はすでに破たんが見えてきているのに。

TPPは、従来の消費経済路線の最終形なのでしょう。

決してエコではありませんね。
また、格差社会を大きくし、貧しい人を置き去りにします。


高級品が悪いということではありません。
リンゴは自由化の危機から高級品化で立ち直りました。

農家の収入が良くなるのも望ましいことです。
(外国に売れるから農業がなりたつ面もあります)

しかし、成功したとされるリンゴですら経営は厳しく、
労働も大変、後を継ぐ人がいないと聞きます。

ですから、安倍首相の言うように、農業は成長させねば
なりません。
幸い現代の農業は知識集約型ですから日本にも手はある!

とはいえ、貧乏人には食費が上がるのはつらい。
中国からの輸入品を食えって言われてもねえ。

また食糧安保の問題もあります。
いざ戦争のときだけ心配なのではありません。

常日頃から(国の体力)を培わねばならぬのです。
農産品は買えばよい、という戦略は時代遅れでしょう。


エコも考えねばなりません。

日本は「持続可能(サステイナブル)か」を重視しませんが
国の在り方(人々の生き方)を変えねばなりません。

温暖化かどうか、CO2が犯人かどうか、結論が出るまで
待ってはいられない状況です。

手遅れになるわけにはいきませんから
とりあえず有効そうなことを実行してゆく!

個人の健康管理と似ていますね。
まじめに。
できることから。


小規模農業の活性化、現在の日本農業にはこれも大切です。


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