啄木の有名な歌を引用したいのですけれど
著作権法が気になります。
かの歌は時効か?歌一首はよいのか?
ブログという形態は法とどう関係するのだろう?
調べるのが面倒です。
あまりに有名な歌だから思い浮かべて頂きましょう。
「ふるさとのなまり・・」
小学生でも知っていますね。
それがしみじみと分かる年になりました。
◎
サラリーマンになりたて、1970年代はまだ方言
を都会で使うことが躊躇されました。
TVなど東北弁で笑いがとれた時代です。
東京では笑われないように、と気をつけました。
暫くすると標準語を話される方の中にかすかな音の
広島弁が聞き分けられるようになります。
「あ、この人広島だ」
そこで気の小さい私は音にも注意をし、一生懸命に
「標準語」に近づこうとしました。
小学生のときに尾道から広島に転校し備後と安芸の違いに苦労したことも関係していたのでしょうか。
そんな自分の訛りを消そうとしていた若い頃、ふと
ラジオで耳にした品の良い尾道弁。
ご年配の商家の奥様でいらっしゃったか。
懐かしさに涙が滲みました。
突然、小学生にタイムスリップしたのです。
ふるさとの訛りこそ人間の文化をその底から支えて
いる、唐突ながらそう思います。
○
母によると一口に尾道弁といっても様々で、主に
生活のあり様によって多種であったそうです。
私は漁師の友達が多く祖父母からは言葉遣いに
注意をうけました。
荒っぽい尾道弁もまた良いものですが、商売の
家であった分、言葉にうるさかったのでしょう。
◎
「そ~な。
尾道弁がええ?
せーでも、だれでも皆イんな生まれたトコ
の訛りは持っておいでじゃけー
自分のばーゆーてものう」
音を付けたいですねえ。
◎
『水道の霧雨はれむ向かひなる島の人影ゆらぐ夕ぐれ』
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます