授業も方言で

2007-05-22 10:54:54 | 塾あれこれ

方言で授業をするのがよい、という話をする予定が
前回、忘れてしまいました。

もっとも、あまりに常識的なので書く事をためらう
気分もあり、トんだようです。


特に塾の先生にはお分かりいただけると思います
が授業であろうと個別指導であろうと方言で話せば
相手に伝わる力が大きくなります。

生きた言葉だからです。

また心理的な距離を小さくする役にも立ちます。

母なる方言を豊かにかつ力強くしておくことは
人間形成に大いに役立つはずです。
他所の文化を理解するときにも方言が自分の基盤を与えてくれます。

国語でも方言を使うようにしてほしいですが、
それ以外の教科でも方言は有効ですね。

方言は細かい表現力にも富んでいます。

敬意を含んだ接尾表現をあげてみましょう。
共通語的なもの以外に、このあたりでは

~さる ~なさる ~ンさる ~ちゃる
~よる ~されよる ~よちゃった ~とる
~おられる ~とられる ~なる  ~ろー
尾道ではほかに ~りょう ~りゃんす ~りゃんさる
     ~りんさる  

など。これ以外にもあるでしょう。
それらを細かく使い分けます。
(上記は丁寧語や謙譲表現を含みません。)

子供の行為を大人が一種の敬語表現で言うことも
あります。独特のニュアンスが生まれます。
共通語では難しいように思われます。

使い方により、敬意の反対を表す場合もあり
共通語になくもないことですが、方言のほうが
圧倒的に細やかで豊富な量をもっています。

これらは勉強させて覚えるというより、日常の
言語生活から自然に身につけてゆくものですから
方言が一杯の環境こそが教育の場に相応しいのです。

音が大切で使い方も細かいので実践あるのみですから。

今はメディアが発達して共通語があふれています。
日常生活では方言をこそ大切にしたいものです。

沖縄でも方言が使われなくなってきているそうです。
りんけんバンドの照屋林賢さんも方言運動をしなくてはと危機感を抱いておられるとか。
沖縄ですらそうですからマスメディアの力は大きい
ものです。
方言は負けそうになっているようです。

音が訛った妙な共通語をあやつるより
堂々と方言を使いましょう。


写真はチュウシャクサギ。

シギは小さなカメラを向けていると嫌がって逃げました。

キョキョキョ、キョーイ、キョ~イ

脅威、脅威と聞こえ「脅かして悪かった」謝ります。


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