いやあ、キツかった

2015-10-24 13:25:22 | 句など
たまにチンプンカンプンな本に出会います。
もちろん本が悪いのではなく、こちらの読書能力の問題。

多くは途中までは読んで、行き詰まります。
二度と手にしない本も多かったようです。

今年、きつくてお蔵入りになりそうな本がありました。
途中で数カ月は手にしなかったものですが
何とか我慢して一応最後まで目を通しました。

塚本邦雄著『百句燦燦』
塚本先生の本はここんとこ何冊も読んでいますが
この本はキツかったですね。

現代俳句の百句を取りあげ、それぞれに塚本解説が
2頁くらい、びっしりと書きこんであります。

基本的に現代の俳諧を理解しない私ですから
文の表面だけでも追いかけるのがキツイ。

多くは寝る前に頁を少し進めるのですが
塚本先生が必死に書かれれば書かれるほど
こちらは???
この本以外は良かったのが不思議です。

現代美術でも同様ですが、素人には分かりづらい。

そのくせ、誰かの作をパクっているので、どれも
五十歩百歩の印象しか残らないのです。

売れるもの、プロに受けの良いもの、を追ってる姿は
「ま、売れなきゃ仕様が無いもんね」という本音が
見えそうな気がします。

現代俳句でいうと、なるべく難しい言葉で
どっと疲れる悲劇を詰め込んでいます。
あるいはストーリー
作家が夭折した、など句との直接の関係なしに
文庫本ならばオビにインパクトのある惹句を
書けそうな人の作が持ちあげられます。

長く続けていれば、誰も付いてこなくなる、っーの。

そこで塚本先生が世の中に、訴えるのです。

こんなにスゴイ世界だぞ、と。

暗い内容ばかりです。
誉めるにも力が必要ですね。

で、金太郎飴のごとき本が出来あがった。


私の様なド素人には、勉強になる以前の凄い世界。
ただし、それゆえに滅びかけているようです。


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