『わたしは、幸福』

2018-02-14 10:23:25 | 映画
横川シネマに行ってきました。
アラン・ゴミスという監督の『わたしは、幸福』

すごい映画でしたね。
何年に一本出会えるかどうかのレベルでした。

映画好きを自認される方がおられましたら
お薦めの一本です。

日本人には受けない映画かもしれませんが。


まず、描かれた社会が「暗い」
日本と対極に位置する文化かもしれません。
そう、よく知らない世界。

同じ太鼓の音楽があるとして、日本とアフリカでは
まったく違うものである筈で
それと同様に映画で社会を表現するという手法は同じでも
まったく味わいの違うものが提供されているのです。

平凡な言い方ながら、現実は厳しく生きることは大変
それを真っ正面から描いているのです。

といっても「社会派」みたいな主義主張が目立つものでは
ありません。
一人の女性と家族の生きざまをある種ファンタスティックに
繰り広げてくれるのです。

けれど、繰り返しますが暗い!
画像も夜のシーンなど見づらいほどでした。
ん、そっちでも(暗かった。)

けれど描かれた人たちの「強い」こと。
我々では、あゝはいきませんね。


手持ちカメラで続く画面は描かれる暗さとエネルギーを
象徴するようでしたよ。

ヒッチコックがカメラのトリックを売りにしたのと反対に
映画の為には監督のもつ技術を惜しみなく投入しています。

それも今の進んだ映像技術なら簡単であろうことを
古い映像技術でやってのけるのです。

町全体が止まっている中をひとり走る男

人間の多さを表現する重ね撮り

カメラの移動もすごい


カミサンが「そうは言っても何故それが分かる?」
今の技術を使っているかもしれないと指摘します。

カメラの移動でも手持のままの移動なので
器械によるものとは違うのです。
もちろん質感も違う。


日本で当たらない・・んー 残念。


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