古い本があります。
光岡明『機雷』講談社
文庫にもなっているそうですが
手元にあるのは単行本
1982年3月、第6刷となっています。
直木賞を受賞し話題となっていたので購入した
のでしょう。
この本は父方の叔父から貰いました。
400頁近くあるし「戦争もの」だし、で手が出ず
つい最近、埃をはたいて開いてみました。
放っておいたからか本の状態は極端に悪いのですが
力強い内容に引き込まれています。
フィクションでなければ出版できないという(真実)
これを描いて秀逸な作品です。
○
時代掛ったものを表現するに、おおまかに二通りの
方法があります。
時代を設定に借りるだけで内容は現代であるもの、と
時代をきちんと再現しようとするもの、と。
後者が圧倒的な仕事量になります。
朝ドラのようなちょろいものは前者(今のもひどいね)
もちろん前者がただ無責任なだけに終始しているとは
申しませんが、人々の感覚をミスリードするので
安易な筆はご遠慮願いたいですがねえ。
金儲けだからどうでもいいのか。
○
逆に時代をそのままに再現しようというものは
読み手が御粗末だと、その当時の人間が分からず
活字を追いつつも理解できないでしまう恐れがあります。
なぜ戦争に赴いたのだろう?とか
心の底から死を恐れなかった人がいるとか
私が今の中学生なら理解できないかもしれない。
だれも責任をとらず、何となく戦争になったのは
分かるような気がします。
現代がそうですからね。
○
叔父は戦時中は学生でした。
商船学校に行ったようですから少し年齢が上なら
海軍に入るコースだったはずです。
彼がなぜ「この本をやろう」と言ったか
今になって分かる気がします。
遺言のようにして伝えたかった(真実)
カッコよくもヒロイックでもない戦争
今、新刊で出ても誰も読まないでしょうね。
戦争ごっこばかりが受ける世の中です。
光岡明『機雷』講談社
文庫にもなっているそうですが
手元にあるのは単行本
1982年3月、第6刷となっています。
直木賞を受賞し話題となっていたので購入した
のでしょう。
この本は父方の叔父から貰いました。
400頁近くあるし「戦争もの」だし、で手が出ず
つい最近、埃をはたいて開いてみました。
放っておいたからか本の状態は極端に悪いのですが
力強い内容に引き込まれています。
フィクションでなければ出版できないという(真実)
これを描いて秀逸な作品です。
○
時代掛ったものを表現するに、おおまかに二通りの
方法があります。
時代を設定に借りるだけで内容は現代であるもの、と
時代をきちんと再現しようとするもの、と。
後者が圧倒的な仕事量になります。
朝ドラのようなちょろいものは前者(今のもひどいね)
もちろん前者がただ無責任なだけに終始しているとは
申しませんが、人々の感覚をミスリードするので
安易な筆はご遠慮願いたいですがねえ。
金儲けだからどうでもいいのか。
○
逆に時代をそのままに再現しようというものは
読み手が御粗末だと、その当時の人間が分からず
活字を追いつつも理解できないでしまう恐れがあります。
なぜ戦争に赴いたのだろう?とか
心の底から死を恐れなかった人がいるとか
私が今の中学生なら理解できないかもしれない。
だれも責任をとらず、何となく戦争になったのは
分かるような気がします。
現代がそうですからね。
○
叔父は戦時中は学生でした。
商船学校に行ったようですから少し年齢が上なら
海軍に入るコースだったはずです。
彼がなぜ「この本をやろう」と言ったか
今になって分かる気がします。
遺言のようにして伝えたかった(真実)
カッコよくもヒロイックでもない戦争
今、新刊で出ても誰も読まないでしょうね。
戦争ごっこばかりが受ける世の中です。
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