『折々のことば』4/24

2015-04-24 10:29:35 | 「折々」読んで
ほんとに毎回同じパタンで恐縮です。
今回はトーマス・エジソンを引用しておられます。

『私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまくいかない
方法を見つけただけだ』

これは鷲田センセが言われる、失敗を糊塗する言い訳なのでしょうか。
(失敗ということはないのだ。)という正当な意見なのでは。

まあいろいろ読めますからね。

続く鷲田先生の文は
「専門家は失敗の山のむこうに発明があると知っている」と
エジソンなどをイメージした内容です。

これは良い。
ただ例によってここから話が違う世界に飛びます。
論理的には、まったくねじれてゆきます。

「画期的な革新が起こりにくいのは・・小心な人ばかりの社会
 ・・になっているからではないか。」

ここだけ抜き書けば、納得できます。
ただし、本文には、小心な人を形容した部分があり、そこが問題。

「失敗しなかったからこういう生活があるのだ、とみずからに
 言い聞かす」→小心な人・・・となっています。

この部分の「失敗」は明らかに人生の選択に関わる失敗であって
エジソンがやってみた試行とは話が違うのです。

あえて申し上げますが失敗が許されないことは沢山あります。
原子力発電所で失敗は許されますか。
フクシマは小心でない人が起した失敗なのか・・

些細なことでは、家の生活のために失敗はできなかった、などと
いう人も大勢いらっしゃるでしょう。
センセの仰る「小心者」「社会革新のじゃま」


他にも論理的でない部分がありますが、今回はケチが長すぎました。
最後に付け加えますが、トライと違って、非論理的な話は
いくら積み重ねても成功への道は開きません。
珍しい、ラッキーな偶然に出会わない限り。


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