俳句は難しい

2012-11-20 17:10:44 | 塾あれこれ
小学生の時、子供向けの本で
あの良寛和尚の辞世の句というものを読み
感動しました。

『うらをみせ表をみせて散るもみぢ』

小学生で辞世の句に感動とは生意気ですが
意とすることだけでなく、分かり易さと
表現の美しさが要るものだと思ったのです。

もちろん上記は後からの分析で、当時は
単純に「こんなんが俳句いうもんじゃ・・・」
というぼんやりとした感想でしたけれど。

お蔭で、T先生が宿題に俳句を作れと言われた時は
結局何もできませんでした。

有名な句が頭にあるといけませんね。

尤もこの句は良寛の自作ではなく(辞世は別にあるとか)
別人の句を下敷きにした改作(?)だったようです。


誰かのものが頭に残っていて手を加える句というものも
あるでしょうね。
しかも無意識で行うかもしれません。

元々とても短い形式ですから似た句というものは
まったくの偶然でも出来るハズです。

その上に或程度の知識が重なり、例えば20代で知って
記憶のかなたに忘れ去り60代で自作がなったと思い込む
なんてこともあるかもしれません。

盗作とまでは言えないにしろ本人が自信を持って
(無意識のパクリ)をしていたら恥ずかしいですねえ。

まったくの偶然でもダメです。

つまり素人には実は危険な分野ではないか。
きちんと習うとか、先生につくとかしないと
我流ではいけないということです。

それが分かっていながら、我流の私~、へへ
句集を出さなきゃ良いんだろ、と居直っています。
情けないというか、無精というか。

もっとも手元にある句を数えると20くらいしか
ありませんから、ハナから句集も無理なのですけれど。


T先生の宿題に50年たって答えが一句できました。
パクリじゃないことを祈りますが、少なくとも
似た句はゴマンとありそうです。

心の絵のひとつだから仕方ない・・また居直りです。

『しら菊や 面差し似たるひと集ふ』


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