困った、天声人語に読めぬ字が

2009-11-06 09:23:32 | SONGS
恥ずかしい話ですが天声人語に読めぬ語がありました。

十月尽

いえね、カミサンに聞かれたのです。
読み方を知らねばならぬことをしているので。

「尽」はもともと正字では「盡」と書きました。
どうしてこんな字に変わったのか、それも分らん。
崩してゆくとああなる?
これは習字の先生に聞くべきかな。
それとも、戦後に違う字をあてたのかしら。

それは別にして「ジン」「つくす」と読みます。
「ことごとく」という訓もあります。
(解決に尽力する)などと使います。
(尽日)と書いて(ひねもす)とルビをふる。。。


さて、十月尽。
読めないときは音。

「(じゅうがつじん)でしょう、自信ないけど
 ネットで確認すれば」
近年はざっと調べるにはネットが一番楽です。

一番上に表示されるのが俳句のウェブサイト。

それが混乱をさせました。
以下、解決がつかない話になりますが。

そのサイトによると「十月尽。読みは(し)」
とあり俳句もゴマンと紹介されています。

上五、や下五に多く使われていますから
(じゅうがつし)とでも読ませるのでしょうか。

「じゅうがつし、どーたらこーたら、月並み句」
「何月の必要あるの、じゅーがつし」

みたいな使い方です。
きれいな音じゃないけれど、五音ですから
まだ「そうか」と思わされます。


けれども尽を「し」と読ませるのは変。
誰が言いはじめたのでしょうね。
尽力を「しりょく」じゃおかしいでしょ。
字は違うけど、天地人を「てんちし」??

じゃあ、じゅうがつじん、だろうか。
字あまりの句ばかりになりますねえ。
更には、音として汚なすぎます。

別のサイトでは中七音の作例もありました。
「○○○ 十月尽の ***」
これなら
「もにゃへらの じゅうがつじんの なんとやら」
みたいに字あまりにならない使い方です。

しかしどうも句例は少なそうです。


五七五の定型にある力を分ってない人が多いようで
平気で字あまり、字足らずを作句?されますね。
気持ち悪いと思わない神経で俳句とはこれいかに。

字あまり、などはよほどの力量がないと手を
出すべきものではないのですが。

見た目だけの俳句?もあるようで
もしかすると十月尽はそれかもしれません。
「○*@ $?=# 十月尽」

(し)は何かの間違いかもしれません。
(じゅーがつじん)か、それも嫌だなあ。

しかし、音に神経使わない俳句ってありか?
前衛の句でもなさそうだし、ワカラン。。。。

(とつきじん)!?
いっそ(かんなづきじん) 下が七音で悪いか!
・・かもねえ。


私が「分らん、近頃の人は」と、頼りないもので
カミサンはエライね、さっさと新聞社にEメイル。

すぐにご返事を頂けたそうです。
社では「じん」だそうで。

では、あのウェブサイトの「読みは(し)」ってのは
なんなん?


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