夜明けを確かなものに・・?

2015-03-08 16:17:23 | 塾あれこれ
気分だけの言葉は危ないものです。
特に政治家が声高に唱える場合。

安倍首相は「黄昏から新しい朝を迎えた日本の夜明けを
確かなものに」と呼びかけたそうです。

本当に新しい朝なのか
何を指してそう言うのか

まったく不明ですが、何となく分かった気にさせる
言葉遣いです。

明治維新のとき「新しい夜明け」と言われました。

閉塞していた江戸時代からの夜明けという面もありますが
江戸時代にも充実していた面があったことを政治的に
切り落とした表現でもあった、そのことを思わせますね。

「プラスの語感」を持った言葉には要注意です。


「確かなものに」・・・よい表現ですね。

が、しかし、その内容は何?


人々の中にはアベノミクスは成功しかけている
という気分があるようです。

(私にはそうは思えないでのですが)

たまたまの円安が良い面「も」、もたらしました。
本来、日本経済の評価が下がったということで
よいことでも何でもありません。

しかし円安は株高を招き、企業や金持ちにはプラスに働いた。

つまり好影響はそこで止まり、下々に波及してくる保証は
ないとも言えるのです。(私はそう疑います)

円安の悪影響の方が、より強く残る恐れが強いのです。


もちろん私の見方より総理の見方をされる人が多いとは
思います。
アベノミクスは少なくとも成功しかけてる・・・と。

百歩譲って、そうだとしましょう。

しかし、だからといって他の政策までが正しい、成功する
という話にはなりません。

今、多くの人が、経済を成功させた安倍内閣に今後も
いろいろと期待されているようです。
けれど、ど-もねえ。保証はないのに。


その上で、首相の言う「確かなものに」とはどういうことか
冷静に見、判断を下したいものです。