武蔵発見

2015-03-05 19:55:25 | 塾あれこれ
戦艦武蔵がフィリピン沖の海底で発見されたニュースが
大きく取り上げられています。

日本のメディアも「間違いないだろう」と。

今まで発見されなかったものを見つけるということは
大変なことですね。

また慰霊の供養にもなるでしょう。

それらの点は十分に認識したうえで
現在までの報道では不十分ではないか、と思われることも
ありそうです。

一つは沈没場所はほぼ分かっていた筈だということ。

多くの写真が残されており、そこに映っている島影からも
生存者や現地の方の証言からも、およその位置は推定でき
ただ、場所が深いために探知計画が大変だった、だけ。

そこに目をつけた人間はさすがにエライ!
大金持ちになる筈です。

いやピケティがいうように、金持ちだから出来るのか。

この発見でどれほど儲けが出るかは知りませんが
少なくとも、世界に大きなインパクトを与え
発見者の今後の活動をしやすくすることでしょう。


もう一点は戦艦武蔵の評価です。

旧海軍への評価にもなります。

たしかに凄い戦艦だったのでしょう。
しかし費用対効果(コスパ)ではどうだったか。

大金をかけた割には確たる戦果がないようです。

軍部は、世界に冠たるものを作る、というきらびやかな
目標が幅をきかせ、いったん奔りだした計画は
官僚的な運営で修正すらも利きにくくなるのです。

で、無謀な戦闘に狩りだされてしまったのです。

もともと大和・武蔵の計画段階で、すでに軍部には
軍艦ではなくて航空戦力を、という意見もあったそうです。

現実に世界で最初に戦艦を飛行機だけの攻撃で沈めたのは
日本軍なのです。
(マレー沖海戦)

世界に冠たる英国の戦艦を沈めちゃった。

それがあるのに、何でマギャクの使い方で虎の子の戦艦と
大勢の命を失ってしまったのか。

官僚的な発想があったとしか思えません。


武蔵、大和。
とても忌まわしい最後であったことも言い続けねば
なりません。

「まぁだ予習かい・・」

2015-03-05 15:29:40 | 塾あれこれ
塾にド素人として30すぎのオッサンが試験採用され
見習いも兼ねて小4から仕事を始めました。算国。
つい先日のことのように思われます。
もう30年以上経ってるとは。

当時の山口塾は2ケ所しか教室がなく
私は己斐教室に配属でした。

いかにも塾の先生という「不良侍」のたまり場で
そこにサラリーマン=私が入って全く違う空気感で
座っていたのは気にいられなかったでしょう。

授業前に仕事の準備をしているセンセなどまずいません。

教室で生徒に「今日はどこからやった?」と聞き
解答付きの問題集を片手に、そこから始まる『芸』が
アドリブだらけの、しかし生徒を引きつける=うける、
他の塾の世界にもあまりなかったものでしょう。


私はそんなことはツユ知らず、学校の授業のような事を
「予習」しては生徒に披露、受けるハズもありません。

授業ってのは、そこに人がいてこそです。

ニニンガシは誰が教えても同じですが
誰がどう教えるかで生徒の学力はずいぶんと違います。
人柄の滲まない授業は授業じゃありませんよね。

自分でそれに気づくまでには何年もかかりました。

たぶん教室長が私に
「あんた何しとるん?まだ予習せんにゃいけんのか」
と言ったのは、もっと大事なことがあると伝えたかった
のでしょう。


教え方には自分がこれと思う以外に、思いもよらない
発想法も多く存在します。
一にも二にも勉強です。

もしかしたら他の教え方が今の生徒に合うかもしれない、
このクラスだとアプロウチは変えるべきか・・・?
などなど。

したがって上記教室長の発言は暴言もよいところ、とも
言えますが、真意は違ったようです。
私のトロくささに、いらつきはあったかもしれませんが。


そんな私でしたが、朱に染まっちゃったか、いつの間にか
他の先生と似てきました。

それでも準備は多めだったかな。