マルタ島のキャットマン

2010-10-28 10:49:59 | 塾あれこれ
世の中にはネコが好きな人と嫌いな人と
2種類の人間が存在します。

どっちでもないな、という中間はありえません。

イヌに関しては3種類ありそうです。
好き、嫌い、中間。

ネコはなぜ2種類か?
特別な存在だからですね。

クマもイノシシもヘビもカメムシも3種

好きか嫌いか2種しかないのは人類とネコだけ。

え?「ここに中間派がいるぞ」って仰いますか。
あなたはまだ自分に深く問いかけていません。
じいっと哲学して見れば答えは出ます。
ほんと。


欧米人など狩猟民族はイヌとの付き合いが長く
ネコは2番目以降ですが日本人は昔からネコを
好いていたようです。

江戸時代、浮世絵にしろ根付にしろ面白い物は
ネコに多いでしょ?

このわがままなペットの価値を認めるには
大人というか、高級な感覚が必要です。
子供ならば、ワンコが懐くだけで可愛いと思います。
愛想のないネコを可愛いと思う子供はかなり
しっかりしています。

中国人もネコよりイヌが上でしょう。
韓国もイヌ。
(最近は日本マンガの影響などで韓国でもネコの評価が
上がってきているようですけれども)

ネコの認知はいかにも日本らしい文化です。
諸外国でも文化が高まるとネコが認知されるようです。


NHKが昔ロケをした「マルタ島のネコ」という
TV番組があります。
最近、再放送を見ました。
(NHKも以前は金があったんだ)

ネコ好きならご存知と思いますが地中海のマルタ島は
人間よりネコの数が多いとか。
海辺の町や島はネコの楽園が多いですね。

マルタもいわゆるソトネコばかりのようです。
楽園だからでしょう。

近年の日本ではネコを外に出すことを禁止したがる
傾向がつよく、一種受難の時代です。
つまり、文化水準が下がってきている。

庭や畑やをトイレにされると頭にくるのも
分かりますがね。
(亡くなったオフクロがそうでした)

で、マルタの話。
長時間のロケの中で変わった人物が登場してきます。

キャットマン

日本ならイジメにあいそうな、並はずれて人のよい
オジサンですが、彼がネコにエサを与え続けるのです。

キャットフードの缶詰を大量に持ち歩いて
あちこちのネコにひたすらエサを与え続けます。
彼の人生はそれに費やされているのでしょう。
幸せな人です。

今の日本なら彼のような行為が許されるか?
「だれが後片付けすんの?」「汚い」
「トイレも面倒見ろ」「オジサン、変」・・・
排除されてしまいそうですね。

江戸時代の日本にキャットマンがいればどうか?
町の名物男になっていたでしょう。

今の日本とマルタとどちらが良い国か考えてしまいます。
マルタのような国から頑張って今の日本になったのに
気がつけばネコも住みにくい。
ましてやヒトさまは・・


ネコを好きになりましょうという意味ではありません。
許容度が小さくなってしまう文化を憂うのです。
唯一の価値観が優勢なご近所と日本は違っていたハズが
いつのまにか似てきつつあります。
こんな国際化はゴメンですね。

ネコと人間の関係を見てるとどんな文化か分かりやすいと
言えそうです。

ネコ好き、が良いね。