今度は対米弱腰外交

2010-10-01 10:49:37 | 塾あれこれ
外交については素人が口を挟むのは避けるべき、
というのが常識です。

素人は自分が知り得た範囲でしか判断できません。
外交では、公にできない情報や軍事その他の判断が
関係しますから、われわれ一般人が良し悪しを云い
あるいは騒ぐのは必ずしも良いことではありません。

もちろん、与えられた情報では国民はこう考える、
という意見を云うことは大いに結構です。
ただ、あまり感情的になったりするのも誤りを
おかすおそれがありますね。

では「外交担当者がうまくやるから黙ってろ」で
任せられるかどうか。

戦後の歴史を振り返るだけで黙ってついてゆくに足る
仕事をしているとは到底思えませんよね。

与えられたものは半端な情報でしかありませんが
それでも文句は言わないといけません。

役人やそれに乗っかる政治家は「ことなかれ主義」で
ごまかしばかりやっているように見えます。

谷垣の「国外退去」にはあいた口がふさがりません。
あんなセンスで国を動かそうとしているのです。


さて、尖閣問題でアメリカに助けを求めた見返りは
これから次々と明らかになるでしょう。

その一つがイランの石油開発です。

弱腰外交で、あっさり寄り切られたのではないか?

イランで開発をしているアザデガン油田を日本も
力を貸してきたわけですが、原発その他アメリカの
気に入らないことを進めるイランに圧力をかけるため
手を引けと言われているのです。

9/30の新聞に政府系企業、国際帝石INPEXが
米国からの圧力に負け、撤退と報道されました。
重大決定です。

「政府は知らない、企業判断だ」とこれもまた検察の
判断でやったことだから、と逃げるのと同じ構図です。
こちらのほうがよほど影響力が大きいのに。

これでは戦後半世紀続いた自民党政治と基本的に
同じパタンです。
ミエミエであっても証拠がないのだからシラをきれば
のりきれる、と。

そのことでいかに日本がヘンな国になったか。

政治家そして官僚の罪は重いのに、自民党から政権が
変わっても同じことしかできない、
というか引き続き国民をバカにしているというか。

すでにそのこと自体、遅れたセンスです。

今こそ国民と歩む政治が常識なのに。

早々と自分の切り札を投げだすのもゲームにオンチ
だからでしょう。


組織としてはギリギリの判断かもしれません。
(そういうに決まっているけれど)

が、いつもの弱腰外交とどこが違うか、大いに疑問です。


対中国には弱腰を大騒ぎするのに
対米弱腰には大人しい日本のマスメディアです。

この際仕方ないだろう、という気分でしょう。

まだまだアメリカからの圧力は続くと思えます。

シッポを振り続けるのでしょうか?