麗らかや主の戻らぬ三輪車 ひよどり 一平
（うららかやぬしのもどらぬさんりんしゃ）
・・・・・・・
寂しいなあ。
三輪車が泣いています。
ご主人様の女の子が、どこかへ行ったきり戻ってこないのです。
あんなに機嫌よく遊んでくれていたのに・・・・。
地に近く咲いて椿の盛んなり ひよどり 一平
（ちにちかくさいてつばきのさかんなり）
・・・・・・・
あまり気が乗らなかったのだが、少しばかり歩いた。
風が出始めたので、早々に引き上げた。なんとも意気地のないハナシ。
まさに意気阻喪のテイタラクだ。
・・・・・・・
新型コロナウイルスによって、世界中が大混乱の渦。
私ごとを言えば、かなり窮屈。行動にブレーキがかかってしまった感じだ。
日本の国としては正念場であり、気を引き締めて対応しなければなるまい。
選抜高校野球は廃止。可哀そうだが、やむを得ない。人生はいろいろあるのだ。
さてオリンピックをどうするか。この際だから2年ほど延期してはどうか。
観客無しとか、観客制限のオリンピックでは意義が薄れるし、しかもやはり危険だ。
見上げたるはくれんの空真青なり ひよどり 一平
（みあげたるはくれんのそらまさおなり）
・・・・・・・
ぶらりと出た街の一角で、大きな白木蓮が満開となっていた。
季節としては当たり前かも知れないけれど、不意を突かれた気分だった。
花の白と空の青が新鮮で、私を力付けてくれた。
・・・・・・・
中国発の新型コロナウイルス戦争で、明らかに日本は後れをとってしまった。
第一は、ノーベル賞学者を多く輩出していながら、感染症に対する備えが極めてお粗末だった。油断があったのかもしれない。
安倍首相に、習近平氏に対する気遣いがあったことが二つ目の原因。だから、中国からの人の流入に対し、緩やか過ぎた。
安倍体制がワンチームになっていなかったことも露呈した。「モリカケ」や「桜の会」などの相次ぐ露呈が、効いていたのかもしれない。
四つ目はもっとも基本的なのだけれど、もともと国民や政治家や官僚に、国家や国民や国土を護る意識が薄かったのではなかろうか。
マッカーサー元帥から下げ渡された現憲法を、今もって変えられないのは、まさにいい証拠ではないか。
存へて一人思へり春の雨 ひよどり 一平
（ながらえてひとりおもえりはるのあめ）
・・・・・・・
思うことがあって、今日も歩くつもりであった。
なんと、朝から小雨。
難渋するほどの雨ではなかったが、百メートルも歩かずに引き返した。
昨日はあれほど意気盛んに歩いたのだが、今日は厭になってしまった。
芽柳や釣師は群るるを好かぬらし ひよどり 一平
（めやなぎやつりしはむるるをすかぬらし）
・・・・・・・
若い芽の柳を撮る目的で池を目指した。
ほど良い柳が三本、枝を風になびかせていた。
釣り師は互いにかなりの距離を作って、ポツンポツン・・・・。
釣れようが釣れまいが、とてもいい日和だった。
・・・・・・・
新型コロナウイルスは猖獗を極めている。全世界にまで広がってしまった。
我が国の感染者数も、どんどんと伸びている。
「やれやれ、やっと・・・」と言える日は、いつごろになるのだろうか。
