過日、春紫苑(はるじおん)は「放っておけない花」なんぞと告白してしまった。
姫女苑(ひめじょおん)、コスモス、夕顔なども放っておけない花たちです。
椿の花も好きな花であり、気になる花なのですが、そっとして置いたほうがいい。
散り際の汚れには眼を背けたくなりますが、気位の高い花なので、言葉を掛けようものなら、ピシャリッとされそうです。
白椿落ちて位を失はず ひよどり 一平
過日、春紫苑(はるじおん)は「放っておけない花」なんぞと告白してしまった。
姫女苑(ひめじょおん)、コスモス、夕顔なども放っておけない花たちです。
椿の花も好きな花であり、気になる花なのですが、そっとして置いたほうがいい。
散り際の汚れには眼を背けたくなりますが、気位の高い花なので、言葉を掛けようものなら、ピシャリッとされそうです。
白椿落ちて位を失はず ひよどり 一平
思い出はいつか消える。
楽しかったものほど、いち早く剥がされてしまうものらしい。
本当なのか?
思ひ出は剥がさるるもの春渚 ひよどり 一平
満開を誇っていた桜でした。今は蘂(しべ)を降らせながら、葉桜へ移行中です。
言ってはなんですが、中途半端な時期です。
褒めるべきことと言えば、ほんのいっときでも、毛虫がいないということでしょうか。
こんな時、楽器を鳴らしている人がいたりします。
もちろん、蘂が降る真下は避けているようです。
瘠せ気味の若い女性がいいなんぞとは、思っても申しませんよ。
桜蘂降りフルートの練習中 ひよどり 一平
春紫苑(はるじおん)は北米原産の帰化植物。荒れ地や休耕地などで繁殖している。
戦前は東京都内だけだったそうだが、戦後は野生化して、どこでも見られるそうだ。
こんな人、放って置けないね。
やさしげでやはりさびしげ春紫苑 ひよどり 一平
「幾つまで生きるつもりだい?」と訊かれたら、
「分かるもんか。百まで生きるとして、まだ十数年も先の話なんだぜ」と答えようか?
でもこれ、答えにはなっていないやね。チンプンカンな迷走問答だ。
続きたる同齢の死よ紫木蓮 ひよどり 一平