俳句の季語によれば、声帯器官を持っていない亀でも、春には鳴くのだそうです。
公園の池に棲んでいる昵懇の初老の亀に訊いてみました。1万年余も生きる亀にしてみれば、初老とは言え7千年以上は生きている亀です。
その亀氏が言うには、春はすることが多いため、意思疎通が十分にとれず、鳴くことがあるのだそうです。
そんな彼曰く、
「1万年余も生きる亀でさえ、必死になって意思疎通を計ろうとしているんですよ。
たかだか百年程度しか生きられない人間のくせに、意思疎通に懸命さが見られないのはどうして?」
言われて見ればその通り。
伝えようと懸命にならないから、伝わらないんだねぇ。
トランプ大統領が、シリア政府軍の陣地にミサイル撃ち込んだそうだ。
どちらに何かが足りなかったのか?
男女関係においても然り。どちらかの懸命さに翳りが見えたら、もはや破綻。虚しいね。
四方見て上と下見て亀鳴けり ひよどり 一平
それにしても、亀はなぜ鳴くのだろうか?