突然、菅総理が、「浜岡原発の停止」を言い出し、中部電力に対して要請しました。
菅総理と海江田大臣で相談して決めたのだそうです。
私は、「さもありなん」と、なんとなく受け止めています。
「浜岡原発の停止」は、決して政府や総理の命令ではなく、単なる「要請」なのだそうです。
浜岡原発は、東海沖地震の中心に建っています。
だから、以前からも論議がありました。
私は「浜岡原発の停止」は、もっと早く論議していてよかった問題だったと思います。
従って、「停止の要請」に強い異論があるわけではありません。
ただし、浜岡原発が停止されれば、日本経済や国民生活に、大きな影を落とすことになるでしょう。
今後の原発のありかたにも、大きな影響を及ぼします。
あまりにも唐突過ぎて、そこに到る過程が曖昧過ぎます。つまり、法的な根拠です。
「浜岡原発の停止」に関し、菅総理にはどのような指揮権あったのでしょうか。
もちろん、なかったから「要請」だったのでしょう。
要請を受けるかどうかは、中部電力に委ねられています。
中部電力が「ノー」と言ったら、どうなるのでしょうか。
停止が必要なら、断固とした命令とすべき。
東海地方の運命、いや、日本の運命を、二人の大臣だけで相談し、一民間企業に要請しただけでよかったのでしょうか。
日本は法治国家です。緊急時なら緊急時としての決め方があったはず。
突然の記者発表で済むようなことだったのでしょうか。
私には納得いかない部分が残ってしまうのです。
「東海沖には、30年以内に、マグニチュード8.0以上の地震が起きる確率は87%」。
これは以前から言われていたことです。
だから、「浜岡原発の停止」は論議しにくい。誰しも結果が恐いからです。
しかし、このような決め方が前例になったら、困るのは国民です。
ほかの事例にまで拡大する怖れも生じます。
どうしたらよかったのでしょうか。
(私が不勉強だったのかなァ・・・)
テレビも新聞も、今のところは音無の構えです。
もちろん、菅政権の延命策と思っているわけではありませんよ。
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