シニアの婚活がブームなのだとか。
背景はさまざまなのでしょうが、人生の夕暮れどき、静かに花を愛でて過ごしたいという気持ちはよーく分かります。
いいえ、私は妻ある身、羨ましがっているのではありません。誤解なさらずに願います。
楽しい新生活が得られる一方で、当然のことながら、乗り越えるべき課題はあるでしょう。子供がいる場合はなおさらのこと。
そのような父や母を、子供たちはどのように見るだろうか。環境整備はもっとも肝腎なことの一つでしょう。財産分与の問題が絡めば、なおさらのこと。
男の私から見れば、一様にシニアと言っても男と女では、描いている設計図が違うような気がします。
男の場合は、寂寥感や不安感を埋めたいという思いが強いのではないでしょうか。
「一人で食べる夕食は味気ない」とか、「病気になったらどうしよう」とか、つまり甘ったれ気分がありそうです。
女の場合、経済的な安定を指向するのではないでしょうか。
男も女も、打算があって当然のことです。
打算を巧みに乗り越えて、素晴らしい世界を目指して下さい。
人生経験の豊富なお二人に、心からエールを贈ります。
今朝、薔薇園で撮った秋の薔薇。
本来、「薔薇」は夏の季語。
「秋の薔薇」には、こころもち小ぶりで色も遠慮がちという意味合いの雰囲気がありそうです。
秋薔薇や彩を尽くして艶ならず 松根東洋城
そこがどうにもならないことですねぇ。
一時でも楽しいときがあればオンの字かもしれません。
それが厳しい現実であろうし、その現実を受け入れて、よりよき生を全うすべきなのでしょう。