新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

無くて七癖

2020年05月19日 15時38分04秒 | 写真と俳句

    青蔦や長考癖と囲碁を打つ    ひよどり 一平

   (あおつたやちょうこうぐせといごをうつ)

    ・・・・・・・

 私はへぼ碁なのだが、打つ手は早い。相手が石を置くや否や、ちゃっと自分の石を置く。あまり考えない。昼休みに打つ囲碁としては好まれる。

 ところが、時も場所もわきまえずに、長考の人がいる。強い人に多い。

 いっとき上司だった人に、そんな長考の人がいた。間もなく昼休みの時間切れと言うのに、「ふーん、ふーん」と言いながら、碁石を置かない。

 ベルが鳴った時、こちらが敗戦を認めればそれで終わりとなるが、それを認めないとベルが鳴っても考え続ける。

 なにしろ相手は上司。やむを得ず敗戦を認めて、終わりとするしかない。

「無くて七癖」なのだが、その上司の「長考癖」には、よくよく悩まされたものだ。

 その人も、今は亡い。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芍薬

2020年05月19日 11時19分03秒 | 写真と俳句

   芍薬と言ひて立ち去る人ばかり   ひよどり 一平

  (しゃくやくといいてたちさるひとばかり)

    ・・・・・・・

 立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とよく言われる。

 納得出来る。

 ところがこの公園では、芍薬を愛でる人が少ない。

 家庭菜園に精を出す人は多いが、この芍薬たちの前を素通りする人ばかり。

 見飽きてしまったのだろうか。

  ・・・・・・・

 昨日、幾日かぶりで都心へ出かけた。

 10日ほど前より、ずっと人の出が多かった。

 ほとんどはビジネスマン風の人であった。

 緊張が緩んだのかなぁと思った。世間全体が、弛緩しているように思えた。

 かく言う私自身、以前よりも恐怖感が失せていた。

 しかし、訪問先は厳戒態勢にあった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする