自動車運転免許証を更新するため、「高齢者講習」を受講してきました。
前段階で受けた「認知機能検査」が、幸いにも高得点だったため、講習の所要時間は2時間ほど。
受講者数は男性5人、女性1人の計6人でした。お爺さんとお婆さんばかりです。
「私は86歳なので、今回が最後の更新です」 ある男性の発言がありました。
不思議なことに、誰からも追従する発言はありませんでした。皆が皆、複雑な心境だったのだろうと思います。
待ち時間を含め、ほぼ午前中イッパイで終了。
「よし、これであと3年間はやれるぞ!」
以前なら、そんな前向きな気分になれましたが、今回はそんな気分からは遠いです。
「やれやれひとまずは終わったか」 それが正直な気分でした。
勇を鼓して、「3年後にまたお会いしましょう!」と言ってみましたが、誰からも元気な返答はありませんでした。
皆が皆、寂しそうな笑顔を返してくれただけでした。
あるテレビ番組で、「どうしたら親から免許証を取り上げられるか」といった内容の特番が流れていました。
子供たちにとっても、深刻な課題のようです。
寂しげな顔ばかりなり立葵 ひよどり 一平
(さびしげなかおばかりなりたちあおい)
因みに、立葵の花言葉は、「豊かな稔り」とか、「希望」なのだそうです。