人の心は思わぬ働きをする。
だから難しく、誤解のもとにもなり、離反のきっかけになったりもする。
それが根源的なものであるほど、心の深いところに傷を負うことがありそうだ。
生きて来た経験と知恵で、その何たるかを、おおかたの大人は気付いている。
だから、触れずに賢く振る舞っている。
たとえば、背の曲がった老人に、エヴェレスト登山を勧めては酷かもしれないし、むしろ無礼かもしれぬ。
もちろん、人によっては活力を湧かすことになるし、人によっては深く傷つくことにもなりかねない。
心この忌まはしきもの曼珠沙華 ひよどり 一平
（こころこのいまわしきものまんじゅしゃげ）
