老人なのだから、「老成」の域に達し、落ち着いた「老人」にならなければいけないと思ったりもする。
一方では、「80歳を過ぎたからって、年寄り扱いをされてたまるか!」とも思っているのだから妙。
電車の「優先席」に座り込んで、スマホに興じている高校生たちを見ると、その席に座りたいとは思わないが、とても不愉快。
赤ちゃんをだっこしたお母さんや杖を持った老女を見れば、、高校生たちに対してさらに腹が立つ。
「おい、君、この人に席を替わってあげなさい!」と言って、若い男を立たせたことが幾度かあった。
それでいながら、「どうぞ」と席を譲られれば、素直に礼を言って、座らせてもらっている。「大丈夫、大丈夫」などと言って、固辞したりしない。
せっかく席を譲ってくれた若人には、心から感謝して座らせてもらっている。
確かにこの頃、譲られる頻度が増えたかも知れないな。
あっそうそう、余分なことなのだが、私の辞書には、「恋」という字がまだ残っている。あえて残してあるのだ。
ひょっとしたら、「傷心」という字が残っているかもしれない。
まるで青春前期です。
たぎるもの胸中にあり滝しぶく ひよどり 一平