今日で三月は終わり。
今年の三月はいい月だったのか、それともいいことがなかったのか?
いいこともあったし、そうでないこともあったかな。
ビルの影ビルに落として三月尽 ひよどり 一平
三月に掲載したひよどり一平の俳句を一覧的に整理します。
3月01日 三月や気になる今朝の他人の眼
3月02日 逢ひに来て逢へぬ余寒の吾妻橋
3月03日 雛の夜しもべは老いてしまひけり
3月04日 佐保姫の裾風強き空の街
3月05日 亀鳴くやひそかに買ひし惚れ薬
3月06日 春の昼くるぶしぐきと鳴りにけり
3月07日 さみしさの形さながら花なづな
3月08日 思い出は胸の奥底はこべ草
3月10日 菜の花やもうこれっきり泣きません
3月11日 みんなみんな神に叱られ春の闇
3月14日 不器用な亀もあるべし鳴きにけり
3月15日 道化とは悲しみのことしゃぼん玉
3月16日 お神籤にため息ひとつ風光る
3月30日 ひもすがら桜見てをり怠けており
3月31日 ビルの影ビルに落として三月尽