平成23年(2011年)3月11日14時40分、東日本大震災ののあの時刻、私は日比谷の映画館におりました。
「英国王の演説」という映画を観ていたのです。
凄まじい地震に驚き外に出て、15時30分頃には有楽町駅前に来ておりました。
すでに電車は前面ストップ。
下の写真は、余震に驚いているその頃の群衆の姿です。
しばしばやって来る余震のたびに、駅内のアナウンスが、 「駅は危険ですから、外に出て下さい」と叫んでいました。
群衆の視線は、ギシギシ揺れる駅舎を見ていたのだろうと思います。
みんな恐怖の面持ちです。
此処にいてもラチが開かないので、東京駅まで歩きました。
もちろん、東京駅も大混乱でした。
あらゆる列車、電車が止まっていました。
帰宅難民の発生です。
上の写真は、3月11日午後7時10分頃の東京八重洲口前の模様です。
こんな暗い東京駅は初めてでした。
その時分はまだ、私自身、あれほどの被害だったと思っておりませんでした。
帰宅難民になったことなんぞ、蚊に喰われたほどのものでもなかった。
地震と津波によって、被災地は巨大な災禍に見舞われていたのです。
更には福島原発の爆発が追い打ちを掛けました。
私が家に戻れたのは、翌日の昼時分だったように記憶しております。
なんのお手伝いも出来ないことを、済まなく思い、恥ずかしくも思っている私です。
みんなみんな神に叱られ春の闇 ひよどり 一平