幾度も言うようで恐縮ですが、私はカラスウリが好きなのです。
蔦が茂っていたころ、色を潜めて沈んでおりました。
周囲が枯れ始めるころになって、やや色づきながら、それでもじっとしていたのです。
蔦が枯れ失せるころ、さらばえつつ色を持っている吾が身を羞じ、じっとぶら下がっているのです。
含羞の底ひの矜恃からすうり ひよどり 一平
幾度も言うようで恐縮ですが、私はカラスウリが好きなのです。
蔦が茂っていたころ、色を潜めて沈んでおりました。
周囲が枯れ始めるころになって、やや色づきながら、それでもじっとしていたのです。
蔦が枯れ失せるころ、さらばえつつ色を持っている吾が身を羞じ、じっとぶら下がっているのです。
含羞の底ひの矜恃からすうり ひよどり 一平