新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

弱きの虫

2015年01月06日 19時58分40秒 | 身辺雑記

 現役として生活している間、弱気な言葉は禁句でした。

 「しまった!」 と思っても、平然としていなければならない場面が、多々ありました。

 胸中に不安がよぎっても、強気で押し通していたところがありましたね。

 (もちろん、職場の場合、信頼できる人々との関係は別問題でしたよ)

 職場においても家庭にあっても、ほとんどそのような姿勢だったのではなかったでしょうか。

 今にして思えば、かなりのやせ我慢をしていたのですね。

 きっとストレスが溜まったはず。当然のことながら、周囲にも迷惑をかけていたことでしょう。

 現職を退いてから、僅かずつ変化してきたように思います。

 いや、現職を退いたからということもありますが、むしろ、老化とのかかわりがあるのかも知れませんね。

 この頃、つらい時には、「つらい!」と言ってもいいと思っています。

 もちろん、老いたりと言えども、まだまだ一家の柱でいなければなりません。男のメンツもありますしネ。

 弱音ばかりを吐いていては、家族を不安に陥れてしまいます。

 友人関係にも齟齬をきたすかも知れません。

 そこのところが少しばかりむずかしいのです。

 家族に不安がられたり、友人の信頼関係が損なわれては、モトもコもありません。

 いまだに一家の大黒柱を気取っている私にとって、結構むずかしい問題なのです。

 どんなに病弱な私でも、必要以上に不安がられたくないのです。

 その点、カミさんや娘に対してよりも、息子に対してのほうが弱音を吐きやすい。

 男親と息子の関係って、いつかそのようになり、やがて逆転するのでしょうか。

    寒鯉に弱きの虫を見詰めらる   ひよどり

 

 

コメント (9)
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