あれほどの酷暑を極めた夏。しかも、暑さはしばらく居座った気配だった。
一転、連続して台風が襲来し始める頃、急に秋の足取りが速まった。
しかも、台風は各地に大きな爪痕を残した。
地球温暖化のせいで海水の温度が高く、台風が次々と発生し、しかも強大化の傾向だ。伊豆大島では、大雨による山津波によって、多くの死者、行方不明者が出てしまい、探索も捗っていない。
間もなく11月だというのに、今週末にも2個の大型台風がやってくるのだそうだ。
気が重いのはお天気ばかりではない。アベノミクスがどのようになるのかも、大いに気になる問題だ。まだまだ日本経済は、長いデフレのトンネルから抜け出せずにいる。若い人たちの就職問題も大いなる懸念事項だ。
安全保障問題だって、気にすればキリがない。中国や韓国の度を外れた反日姿勢には呆れる。それぞれの国の体制側が、自己保身のために行ってきていた反日姿勢だったようだが、今や国民の意識を根本から変えてしまった。反日を唱えていれば、誰も傷が付かずに気晴らしができる。こんないいことはない。
安倍内閣でなかったら、屈辱的な事態に追い込まれていたかも知れない。
自分の健康問題だって万全ではない。もっとも、平成22年度における日本人男性の平均寿命は、79.59歳だそうだから、なんのかのと言いながら、ほぼ平均寿命までは生きている。その点私は、全てのものに感謝、感謝だ。
平均寿命まで生きられればいいかと言えば、必ずしもそうではない。せめて東京オリンピックまでは生きたいと思いはじめた。
つまり、欲にはキリがない。だから、幾つになっても、惑いから逃れられないのだ。
家中の灯りを点けて我が秋思 鵯 一平