toshiです。いつもありがとうございます。
以下は、ひと月ほど前に、我が家に届いた本に書かれていたものです。
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大人ってどんな人か?
難しい質問だね。父さんも君の年頃に考えた事があるよ。
年を経たから大人ではないし、仕事をしているからって大人って訳でもない。それでね、こう思うようになったんだよ。
より良い未来を次の世代に手渡したい。
そう考えて、今を大切に生きている人を、大人っていうのじゃないかな。
人間は誰もが役割を持って生まれてくるんだ。もちろん君も、父さんもね。
働くってどんな事だと思う? 父さんはね、たくさんの人に喜んでもらう事だと思っている。人間の生まれてきた役割は、喜ばれるという事じゃないかな。
父さん、自分は誰かに喜ばれるようになれるのか? そう悩んだ事もある。今でも思うことがあるよ。
でも君を授かって分かったんだ。人間は、みんな喜ばれるために生まれてくるっていう事をね。
君は覚えていないだろう。君が3歳の時、小さな手で一生懸命庭の草を抜いてね、おばあちゃんの所に持っていくって、父さんの手を引くんだ。その3日前がおばあちゃんの誕生日で、父さん花束を渡した。その時、花が一番好き、と言ったのを覚えていたんじゃないかな。君は抜いた草を束ねて、花束みたいにして持って行ったんだよ。
おばあちゃん喜んでね、ありがとうって君の頭をなでた時、君は嬉しそうに大きな笑い声をあげたっけ。その時、思ったんだ。
誰もが喜ばれるために生まれてくる。それは人間の役割なんだってね。
君が教えてくれたんだよ。
君は、身体も弱く、言葉も遅くて、なかなか歩けなくて、父さんも一杯心配した。
悲しい日もあったよ。でもその何万倍もの喜びをプレゼントしてくれている。
君も存在しているだけで、こうして周りの父さんや母さん、おじいちゃんやおばあちゃんを喜ばせているんだ。
(途中)
佐藤芳直著 「日本はこうして世界から信頼される国となった」 より
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これは、長女が5月の連休に家に来た時置いて行った本の序章に書かれていた文章で、まだ途中です。
文中、「君」 と書かれているのは、著者の長男で知的障害を持って生まれてきた由樹君のことです。
とても元気で朗らかに生きる子のようで、著者の話しにもよく出てきます。
実はこの本、長女の会社で、数百人いる社員全員に配られたとのことです。toshiが好きそうな本だから…ということで、持ってきてくれたようです。
驚きました。
この人、大好きなんです。
講演も1回だけですが、masaと一緒に聴いたことがありますし、インタビューCDでは何度も聴いています。
とっても温かい感じの話し方で、いつも感動しているんです。
そんな人の本が娘がお世話になっている会社の社長さんから配られた・・・。
何とも嬉しい気分で、素晴らしいご縁を感じています。
これもCDで聴いた話ですが、この佐藤さんが若い頃、当時勤めておられた船井総合研究所の社長、船井幸雄さんに、子供が生まれたことを報告された時のことです。
生まれた子どもに障害があることを話された時、その船井幸雄さんが初めに口にされた言葉が・・・。
「そうか、それは良かったね」
だったそうなんです。
それを耳にされた佐藤さんは、何てことを・・・と思われたようですが、その後、社長さんの言われた意味が徐々に分かってくることになるんですね。
先の文章でも、特に終わりごろにそのことが表現されていたと思います。
人間の喜び、しあわせ、感動って、知れば知るほど深いですね。
ただハッピーハッピーだけでは味わえない、ものすごいものがあるんですね。
ということで、今日はこれで・・・。
いつもお読みいただき、ありがとうございま~す。toshiで~す。
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