雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

天龍寺

2007年11月16日 | 京都散策
嵯峨嵐山に行ってみたくなって訪れた京都
今年何回目かな?

いつもの調子で天龍寺の駐車場に車を停めます
何故か毎度同じような場所に誘導されます
そう、蓮池の前
前回と全く同じ位置に駐車

    

これは偶然なのか、それとも「ここはあなたの場所ですよ...」
んにゃそんな訳ナイ
ただ単に同じような時間に到着するからです

10月中旬のこと
8時30分頃到着

天龍寺は拝観可能なので早速向うことにしました
天龍寺までの境内を歩いていると少し紅葉が進んでいるのを発見

        

ちょっと嬉しくなります

この天龍寺の見所はなんといっても夢窓疎石作庭の池泉回遊式庭園
曹源池と木々が織り成す四季折々の風景が魅力でしょう

大方丈へと一直線
朝一番の特権を行使する為に!

    

まずは満足のワンショット

最初にこの場所での一枚を撮ってから同じ写真を何枚撮ったやら
でもその都度違うんですよねこの一枚が

天龍寺は足利尊氏が建立することとなった時、
寺号は当初年号をとって「暦応資聖禅寺」と称する予定でした
ところがひょんなことで名前が変わります
尊氏の弟である直義が夢をみたのです
寺の南の保津川に金龍の舞うのを見たらしい
そんなことから「天龍資聖禅寺」と改めたということです

名前からか、龍の絵が多い天龍寺

    

大方丈の龍の絵にも庭園が映っていました

長い暑い夏の季節がそろそろ終わりを告げる頃
暑さの象徴の様な輝く緑がゆっくりと色あせて別の色を纏いだす

    

あとちょっと
半歩先へ進めば短い秋

    

少し紅葉している楓が嬉しくってつい望遠レンズを取り出しました

    

天龍寺で望遠撮影するのは初めて
なにが撮れるかな
どんな写真になるのかな

    

同じ場所を違うレンズで撮影してみる
一眼レフカメラの楽しみ方のひとつ

最近結構ハマッている撮影スタイルです

    

曹源池を別の角度で見てみたらどうなるだろう
そういう好奇心がふつふつと湧いてきます

    

池の水と石組みの組み合わせが見事な庭園
龍門の滝とその前に架かる自然石の石橋
日本作庭史上で最高傑作の庭と評される庭園ですから
夢中になってしまうのも仕方ないか...


続きます...
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大王わさび農場

2007年11月15日 | 長野散策
白馬からの帰り道
せめてまともな撮影もしようと、大王わさび農場を訪れてみることにしました

ここは広大なわさび農場
とにかく広い
北アルプスからの湧水が農場内に滾々と湧き出ていてなんと1日あたり12万tも湧き出しているとのこと

この大王わさび農場を全国区にしたのは「黒澤明」監督がロケ地としてここを選んだ為
「夢」でここの水車小屋が登場しています

        


まずはわさび田の見学から
ここは年間150tものわさびを出荷しています

    

ここのわさびは沢わさび
畑で作るわさびもあるのですが、そちらはわさび漬の材料等に使われる加工目的のわさび
生食用は沢わさび

    

沢を選ぶのはわさびが毒を持つ食物だから
アリルイソチオシアネートという毒を周りの土壌に分泌し他の植物が生えないようにするのですが、自家中毒で自身も大きくなれない
清流で毒を常に流すことによって根が大きくなることが出来るようになります

        

生食は沢で作るのは毒を流す為でもありますが、自家中毒をなくし根を生食できる大きさまで成長させるのが狙いなのです

        

        

    

わさび田を堪能した後、水車小屋に戻ってきました

水車小屋がこのブログに登場するのは、これが二度目
前回は真冬の凍りついた水車でしたが、今回は清流の流れを受け勢いよく回っている水車です

        

        

色彩豊かなグリーンシーズンの水車
何故かモノクロ撮影

こりゃいかん
ちゃんとカラーも撮らなければ

    

        

夕焼けになる前の一瞬
空の青が水面に映り良い感じで撮影できました

        
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

栂池

2007年11月14日 | 長野散策
ちょっとした事情があって白馬の栂池に行きました
(10月初旬)
特に急ぐ用事でもなかったのでのんびりと移動

栂池に向う途中。国道から外れ仁科三湖のひとつ
木崎湖を巡りました

    

ここはバスフィッシングのメッカ
当日も多くの船が、フィッシングに出ていました

    

湖の畔にはキャンプ場もあって、家族連れでアウトドアに出掛けるならいい場所です
雪だるまがこの仁科三湖を越えて白馬に入るのは冬が多いので、木崎湖湖畔をゆっくりと眺めることもありませんでした
同じ場所でも季節によって違う顔を見せてくれるから、何度でも季節を変えて訪れたくなります


栂池での用事を終えて帰路につく訳ですが、せっかくここまで来たのだからと栂池スキー場に向ってみました

    

冬とちょっと違った感じがするグリーンシーズンの栂池

        

栂池へスキーに出掛けたことがある人なら、あああそこはこういう地形になっていたんだ
そう思っていただけます?

    

パラグライダーのメッカでもあるので、空には沢山のパラグライダーが舞っていました

        

    

特に目的があった訳ではないので、手持ち無沙汰な撮影
適当にシャッターを切って楽しみました

    

    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

直指庵

2007年11月13日 | 京都散策
    

大覚寺から北へ500mほど
こんな所車が入っても大丈夫かな
というほど狭くて行き止まりのような道を進むと
その先には...

直指庵があります

孟宗竹に囲まれた境内
浄土宗の寺院です

正保3年というから江戸時代初期
隠元禅師の高弟の性円がここに草庵を結びます
寺号はなく、直指人心の禅の教えから直指庵とだけ名付けました

    

その後荒廃
幕末になって津崎村岡局という近衛家の女性が浄土宗の寺として再建

    

今日、女性の駆け込み寺的存在として知られています


あるブロガーさんの直指庵の写真を拝見し、是非とも訪れたいと考えていた場所です
念願かなって訪れることができました
庵内は先客もおらずひっそりとしています

        

庵は明治32年に再建された建物

    

いよいよファーストインプレッションです
このブログで紹介した数々の京都の寺院
初めて訪れた寺院を記事にするのはこれが初

庵はちょっと近代の香が漂う造りでした

        

蹲踞にはどれも趣向が凝らしてありました
この何気ない粋な計らい

    

とても感心してしまいます

ここは毛氈は赤ではなく、何故か青色
夏の季節にはイイ感じですが、秋もこうなのかな

        

庵は庭よりも高い位置にあります
いつもの額縁風撮影

    

木々の幹ではなく、枝から上が撮影出来たので少し違った印象の撮影になりました
左右に垂れた簾がいい被写体となったので思わず沢山撮影してしまいました

    

庵から出て、境内も撮影

    

初めて訪れたのであまり勝手がわからなかったのですが、第一印象を重視しての撮影をしました

    



この先には何があるのだろう?

        

石段を登ってみると

        

小さなお堂がありました


初めての寺院
ちゃんとしたコメントは次回訪れた時にします
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しょうざん

2007年11月12日 | 京都散策
鷹峯にある3万5千坪の広大な複合施設
鷹峯街道の込み入った道からは想像できないほどの規模
佛教大学から光悦寺までの道はせまく、車のすれ違いに気を使うほど
この鷹ヶ峯街道から西へ折れて敷地に入るとびっくりするほど広大な施設があります

しょうざんには、ボーリング場の他チャペル、プール、数件の料亭等がある他、しょうざん庭園と名付けられた庭園もある
街道とのギャップにまずはびっくりすることでしょう

駐車場に車を停め、料亭が並ぶ通りから散策

    

ここは紅葉の名所でもあります
でも、以外に知っている人は少なく穴場みたいな場所

        

豊富な水量を利用してあちらこちらに小川が流れる庭園は寺院の庭園に引けを取りません
料亭の庭でもある場所ですが、散策は自由

        

撮影ポイントの多さに感動

    

寺院以外にこんな場所があるのも京都の魅力のひとつ
縦横無尽に沢が流れ、夏場は一服の清涼感を味わえますし、秋は被い茂る楓が染まり見事な紅葉を見せてくれます

        



この「しょうざん」には庭園もあります
しょうざん庭園と名付けられた庭園
ここは入場料が必要
案内所で料金を支払い庭園に入ります

   

庭園内は台杉がいっぱい

        

古木の楓も多く、すばらしい庭園です

    

    

庭園内には茶室もありいいアクセントになっています

    

この庭園内にも沢が縦横に走っています
しょうざんの基本コンセプトは沢なのかもしれません

    

先ほど茶室と書きましたが
ここには他にない茶室もあります
ちょっとびっくりな茶室
まずは見てください

    

樽?茶室?
酒樽でしょうか
樽を加工して茶室にしています

    

他では見たことがない(雪だるまが)
これを見た茶人は何て言うのかな?

しょうざん
堪能しました

    
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光悦寺

2007年11月11日 | 京都散策
京都市街の北西
鷹峯の地
江戸時代初期、本阿弥光悦を中心とする芸術村が造られました

本阿弥家の先祖供養のため位牌堂をもうけたものが、光悦の死後光悦寺となりました

        

過去の記録を見ていると、どうも紅葉寸前の光悦寺を訪れていました
何故に紅葉前?
特に何の意識もしていないのですが、いつもこの時期に光悦寺に行っていました
(今回も何も考えず無意識に選択)

丁度法要が執り行われており、静かに入りました

    

雨でしっとりと濡れた境内で、早々と紅葉した楓を発見
下のススキも未だ穂が開いていないというのに

光悦寺で一番有名なのが、この光悦垣
垣根の周囲の楓が紅葉するとそれは見事な景観となります

    

木々に覆われている為、全景を撮ることは出来ません
恒例の場所での撮影

        

光悦寺には敷地内に7つの茶室が点在しています
その中でも三巴亭は光悦の像が安置されています
非公開なので見ることはできません

光悦垣の裏手にある太虚庵は毎回撮影する茶室
今回も撮影

    

何か面白い被写体はないものかな?
なんて思いながら歩いていると、ススキの水滴に眼が留まりました

雨でなければ見ることがない光景
こりゃ面白いかも

    

    

紅葉前でしたが結構楽しめました

        
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天授庵

2007年11月10日 | 京都散策
南禅寺には多くの塔頭がありますが、天授庵は拝観可能な塔頭のひとつ
南禅寺を訪れた時は必ず訪れることにしている天授庵

暦応2年に虎関師錬が南禅寺を開山した無関普門の塔所として建立したのが始まり
その後、応仁の乱で荒廃
再興は慶長7年
細川幽斎によるものです

入口から書院の風景が眼に飛び込んできます

    

初めて訪れた時もこの書院越しに見える南庭の光景に呆然としたのを憶えています
あちらこちらの寺院を訪れて眼だけは肥えたつもりの今日でも、感動します

    



方丈前庭へと移動

    

小堀遠州の作庭の庭園
切石を組み合わせて幾何学的に造られた庭園は曲線が多い京都庭園
枯山水庭園としては異質な庭園ですね

    

切石の配列が見事

        

縁側に座って庭園を眺めました

ここでも他に拝観客なし
紅葉前の谷間のような静寂
随喜渇仰



枯山水庭園から先

        

池泉回遊式庭園までは小径が続きます
雨に濡れた小径
時の流れが止まったかのような風景

    

何度訪れても新鮮さを感じます

池の畔に季節に忘れられたかのように桔梗が咲いていました
小さく可憐に...

        

こんな季節に桔梗が見られるなんて
一人も居ない庭園
贅沢な時間を過ごしました

        

山紫水明

        

雨の日の京都も好き
水墨画のような景色を堪能できます

        


とっても素晴らしい天授庵を堪能しました
本日一番気に入った写真を最後に一枚

        
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南禅院

2007年11月09日 | 京都散策
臨済宗南禅寺派大本山・南禅寺の塔頭
南禅院は、離宮禅林寺殿の「上の宮」の遺跡
亀山上皇の離宮時代の名残

    

このブログに登場するのも三回目
結構お気に入りの塔頭です

訪れる人が多い南禅寺にあってそれでもひっそりと佇んでいる寺院
方丈を訪れる人は多いですが、何故かここは少ない
雪だるまは世間と逆のようで、方丈を訪れるのは三回に一回くらい

枯山水庭園が嫌いな訳じゃあないのですが、やっぱり木々と水があった方が好きです

    



桂昌院らの寄進で再興された庭園
無窓国師の作庭
京都で唯一残っている鎌倉時代の作庭庭園

    

暫く庭園を拝観していましたが、後から訪れる方々もなし

曹源池の前には今年もススキの姿が

    

東山を借景とした庭園
いつ眺めても心が落ち着きます

雨は時折激しく降り、諸行無常という言葉を思い出させてくれました
「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅爲樂」

    

般若経の境地です

    

最後に庭園を一周して南禅院とお別れしました

        
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南禅寺、水路閣

2007年11月08日 | 京都散策
南禅寺の水路閣
境内を横切るかたちで造られたレンガ造りの疎水閣
建築から1世紀以上が経過、老朽化していますが今だ現役

        

建築当時は物議を呼んだこのレンガ造りも、今では観光名所のひとつに数えられるほど定着

あちらこちらで記念撮影が行われている場所です

その記念撮影のスポットとしても定番の場所を撮影
広角を使い少しだけアレンジ

        

重厚感が漂う水路閣
全景を撮影するのはムリ
広角で入りきらないし、引いても木々が邪魔して全景が撮れません

    

ここも紅葉とのコラボが美しい場所です

雪だるまはここの撮影が苦手
どう撮ってもありきたりな撮影になってしまいます
以前にも書きましたが、どうも上手くいきません

        



この水路閣の奥には高徳庵というお寺があります

    


最勝院とも呼ばれています


        

名刹が多い地帯にあってひっそりとした寺院
訪れる人も少ないですが、以外にいい場所

    

このお寺の一番の見所は何といっても「縁結びの松」

縁結びと言われるものは数多い
大抵は由来などで、過去の歴史を知っていないと何故縁結びなのかな?
なんてことになります
でも、この寺院の縁結び
見るだけで納得すること請け合い

よ~く写真を見てください



解かりませんか?

では近寄って...

        

解かりましたか


そうなんです
なんと百日紅の木の中から松が...

角度を変えて

        

幹の下の方
百日紅の幹の中に松の幹が入っています
百日紅の幹が松を被っているのです

百日紅と松が同じ幹から伸びている

だから「縁結び」

納得しますよね


さて、水路閣に戻って南禅院へと向います

    

本日最後の写真はこれ

    

南禅院の方へ向いて石畳に画かれている紋様
昔のナビの自車位置の表示マークみたい
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南禅寺

2007年11月07日 | 京都散策
人のいない写真を撮ろう
普段は早朝に訪れることが少ない寺院はどこかいな?
考えた末、南禅寺に向うことにしました

東山界隈の中心地帯にあり
北の銀閣寺周辺から南下するか
南の清水寺から北上するか

どちらにしても早朝に訪れることが少ない寺院だったからです

昼間時ならとても車を乗り入れることを躊躇う南禅会館前の駐車場もまだガラガラ
車を停め、さっそく撮影モードです

        

最初の一枚は駐車場にある池のハス
まだ一輪だけ花びらが残っていました
夏の名残
去るまであと幾許もない
可憐に花びらを散らすハス


さて本題

南禅寺の三門は有名
京都三大門の一つに数えられる門
藤堂高虎が寄進して建立されたもの
大阪夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るため寄進
寄進したのは寛永5年
いまから400年くらい前の事です

        

人だらけの三門も早朝は静けさの中に佇んでいます
雨が降りしきる日だったので観光客の出足も鈍いようで、8時半を回っていましたが人影はなし
三門の独り占め成功!

      

三門に立ち、法堂方向を眺めました
境内は楓が多く、紅葉の美しさは有名
境内全体が紅く染まり燃えるような絶景が楽しめます

        

三門について...
三門とは寺院の正面に配置される門のことを指します
三門は空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門、三解脱門を表すとされています
また寺院によっては山門と書かれている門もありますが、これは寺院の多くが山に建てられていることが多いことから山号をつけて寺院を呼ぶのが慣わしとなっています
その寺院の入口、伽藍の一つとして存在するのが山門
山門をくぐると仏へ至る道が続いているという象徴の意味があります

三門と山門の二つを持つ寺院はあるのかな?


    

三門から先、法堂までの石畳も雨に濡れて美しさが際立っていました
一部紅葉のようになっているのは紅葉ではなく夏の暑さで焼けただけ
今年の紅葉はあまり期待できそうにありません
葉っぱが痛んでいて...

    

法堂は近代建築
明治28年に焼失し、42年に再建されたものです
こたつの火の不始末での出火

法堂は朝の清掃中
木戸が全て開けられていました
(撮影は自粛)


さて南禅寺の風景の代名詞ともなった水路閣

    

水路閣はドラマの撮影に使われたことで有名となりました
今日では京都の風景として定着していますが、建設当時は古都の景観を破壊するとして反対の声も強く、物議となったそうです
かの、福沢諭吉も反対していたというから大きな話題となったことでしょう

        

続く...



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法然院

2007年11月06日 | 京都散策
10月の中旬

早朝から出掛けた京都
自宅を出るときにはもう雨

天気予報では昼から雨も止むとのこと

たまには雨の京都もいいかな?
なんて気分で京都へと出掛けました

いつもの時間に京都入り
大抵の寺院の拝観可能時間まで未だ1時間半以上前

こんな時は恒例の「法然院」しかないでしょう
と、白川通りを北上し法然院へと向いました

車を停め、参道を進むと山門が見えてきました
さっそくカメラを構えてみると...
なんとISO100では、シャッタースピードが2.4秒
まるで、夜間撮影みたい
ISOを800まで上げてようやくシャッタースピードが1/20秒に

    

日の出が遅くなったのと、雨で周囲が暗かったのとが相俟って夜景撮影の時の様です

雨は時折激しく降り、山門の下で暫し雨宿り
白砂壇も雨の中
画かれている絵は楓の葉っぱ

    

四季折々の絵がここの魅力のひとつ
幾何学模様と時もあれば、季節感漂う絵の時も...

        

ここの紅葉は近隣の寺院よりも遅れてくるので、12月に入ってからがお勧め
もちろん緑の季節もステキです
四季を通じて一つの場所を撮る楽しみを味わえる寺院です

        

早朝は訪れる人もいない境内
雨は相変わらず激しく降り、山門で雨宿りする事10分程度

    



ようやく小降りになってきました

白砂壇の間を進み身を清め
振り返ってまた一枚

    

雨は地上に降り注ぎ、集まって大河となり海へ
水蒸気となって空に舞い上がり再び雨となって地へ帰る
「輪廻転生」

        

そんな一瞬を捉えた気分



    

雨で洗われ緑が増した楓や苔
季節が変わる前の一瞬の美しさ

        

法然院
いつもステキな感動を与えてくれる場所です

        
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅小路蒸気機関車館

2007年11月05日 | 京都散策
今年何回目かの梅小路蒸気機関車館に行きました
何故か今年はよく梅小路蒸気機関車館に行きます

    

久しぶりに持ち出した望遠レンズ
京都に行って望遠を楽しむ場所はどこがあるかな?
なんて考えて、単純発想で梅小路蒸気機関車館を選んだわけです

場内は子供連れの家族でにぎわっていました

    

嵯峨野観光鉄道所有のディーゼル機関車が点検で来ていました
子供のころNゲージで欲しかったディーゼル機関車
つい夢中になって撮影

    

そして目的の望遠レンズに切り替え撮影

    



この梅小路蒸気機関車館は、実働可能な蒸気機関車を使い施設内の線路を使っての観光運転をしています
本日の機関車は「D51」

    

子供連れの観光客の方々が我先に乗り込みます

    

轟く汽笛が鳴り響き
ゆっくりと出発

         



展示車両を望遠で撮ったらどうなるんだろう?

    

狭い場所でわざわざ望遠を使っての撮影

    

面白いボケ味が出ればと思っての撮影です

        

        
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北野天満宮

2007年11月04日 | 京都散策
平野神社からすぐ近く
菅原道真を主祭神としていることから、学業成就祈願で知られる北野天満宮に行きました

    

菅原道真が無実の罪で配流された大宰府で歿したのは903年のこと
その折、都では落雷などの災害が相次いだそうです

この天災が菅原道真の祟りだと噂が広まってしまいます
歿後20年
菅原道真の祟りを恐れた朝廷は菅原道真の左遷を撤回して官位を戻します
正二位という位を贈ります
天暦元年6月9日というから没後44年後
朝廷によって道真を祀る社殿が造営されることとなります

    

後に藤原師輔が自分の屋敷の建物を寄贈、壮大な社殿に作り直されました

一条天皇より「北野天満宮天神」の称が贈られます

歴史とは面白いもので、江戸時代には道真の御霊としての性格は薄れてしまいます
学問の神として広く信仰されるようになったのです

    

社殿は豊臣秀頼が寄進したもので、拝殿とともに国宝

    

社殿でお参り

    

訪れた時間がまずく、とにかく人だらけ

    

写真は半分諦めて散策

        

北野天満宮にお参りしました

        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平野神社

2007年11月03日 | 京都散策
桓武天皇が平安遷都にともない、大和国の神を勧請したのが平野神社
今木神・久度神・古開神を遷座・勧請

「文徳天皇実録」の記述によると、平野神社のことを「平野神宮」と記述しています

    

普段は閑散としていて、訪れる人も少ない神社
雪だるまが訪れた時も他に参拝客はいませんでした

御鎮座祈年祭の後に訪れたので境内には提灯がまだ残っています

    

ここは桜で有名
京都の中でも一番くらいに開花するのでよくテレビにも登場する神社

    

神門の脇にコスモスの花がひっそりと咲いていました

    

神門の先には拝殿
拝殿内には寛文年間に海北友雪が描いたと云われている三十六歌仙の絵が掲げられていますので、お見逃しなく

    

    


社殿は江戸時代寛永年間の造営
一間社春日造の社殿が4つ並んでいる構造
2殿づつを合いの間で連結
とっても独特の様式
この造りを「比翼春日造」とも、社名より「平野造」とも呼んでいるそうです

    

先に書いたこの神社の生い立ち
大和国の神を勧請して建立されたのですが、勧請した神は全部で4柱
今木神
久度神
古開神
比売神
でしたので四つ
だから社殿が四つ並んでいるのですね



平野神社、堪能させて頂きました

        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神護寺

2007年11月02日 | 京都散策
三尾の名刹最後の寺は神護寺

西明寺から更に5分程度先へと進むと神護寺への参道(階段)が見えてきます

    

神護寺は元々、神願寺と高雄山寺という2つの寺院が天長元年に合併してできた寺
寺号は「神護国祚真言寺」
神護寺と呼ばれているのは、寺の根本史料の「神護寺略記」や国宝の「文覚上人四十五箇条起請文」などにも「神護寺」と書かれているからです

唐から帰朝した空海が14年間住持していたことでも知られている寺院ですね

神護寺は 愛宕山山系の高雄山の中腹に位置する山岳寺院
だから参道も石段
石段を登り始めて最初の曲がり角まで着くころにはもう息が切れそう
曲がって坂道

    

途中の茶店の誘惑が...

ここから先が最後の石段
石段の下から眺める楼門
江戸初期の建立

楓が被い茂り紅葉の季節は最高の景色を見せてくれます

    

段々と近づいてくる楼門

    

雪だるまとしてはこのアングルが好み

参拝客がちらほら通りますので、撮影のタイミングが難しい

    

楼門から先は拝観料が必要です

    

楼門から先は山寺とは思えないほどの広い空間が待っています

先にも書きましたが、神護寺は「神願寺」と「高雄山寺」が合併して出来た寺院です

神願寺も高雄山寺も和気清麻呂の私寺

和気清麻呂の墓所が今の神護寺境内にあるので和気氏ゆかりの寺院であることは確からしいのですが、創立の時期や事情についてはよく判っていません

一つの説としては、洛北の鷹ヶ峯にあった愛宕権現を愛宕山に移座した際に、他のいくつかの山岳寺院とともに建立されたというものがあります

        

弘仁3年に空海が高雄山寺に住し、ここで灌頂を行った
この時、灌頂を受けた者の氏名を書き付けた空海自筆の灌頂歴名が現存
そこには「高雄山寺」の寺号があることから高雄山寺が神護寺の前身ではないかなと思います

    

神護寺は空海が居た時期は盛隆を極めますが、その後荒廃
寿永3年、文覚が源頼朝の援助のもとに再興

    

    

寺号の「神護国祚真言寺」とは
「八幡神の加護により国家鎮護を祈念する真言の寺」という意味があるそうす

    

    
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする