雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

南禅寺

2007年11月07日 | 京都散策
人のいない写真を撮ろう
普段は早朝に訪れることが少ない寺院はどこかいな?
考えた末、南禅寺に向うことにしました

東山界隈の中心地帯にあり
北の銀閣寺周辺から南下するか
南の清水寺から北上するか

どちらにしても早朝に訪れることが少ない寺院だったからです

昼間時ならとても車を乗り入れることを躊躇う南禅会館前の駐車場もまだガラガラ
車を停め、さっそく撮影モードです

        

最初の一枚は駐車場にある池のハス
まだ一輪だけ花びらが残っていました
夏の名残
去るまであと幾許もない
可憐に花びらを散らすハス


さて本題

南禅寺の三門は有名
京都三大門の一つに数えられる門
藤堂高虎が寄進して建立されたもの
大阪夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るため寄進
寄進したのは寛永5年
いまから400年くらい前の事です

        

人だらけの三門も早朝は静けさの中に佇んでいます
雨が降りしきる日だったので観光客の出足も鈍いようで、8時半を回っていましたが人影はなし
三門の独り占め成功!

      

三門に立ち、法堂方向を眺めました
境内は楓が多く、紅葉の美しさは有名
境内全体が紅く染まり燃えるような絶景が楽しめます

        

三門について...
三門とは寺院の正面に配置される門のことを指します
三門は空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至る門、三解脱門を表すとされています
また寺院によっては山門と書かれている門もありますが、これは寺院の多くが山に建てられていることが多いことから山号をつけて寺院を呼ぶのが慣わしとなっています
その寺院の入口、伽藍の一つとして存在するのが山門
山門をくぐると仏へ至る道が続いているという象徴の意味があります

三門と山門の二つを持つ寺院はあるのかな?


    

三門から先、法堂までの石畳も雨に濡れて美しさが際立っていました
一部紅葉のようになっているのは紅葉ではなく夏の暑さで焼けただけ
今年の紅葉はあまり期待できそうにありません
葉っぱが痛んでいて...

    

法堂は近代建築
明治28年に焼失し、42年に再建されたものです
こたつの火の不始末での出火

法堂は朝の清掃中
木戸が全て開けられていました
(撮影は自粛)


さて南禅寺の風景の代名詞ともなった水路閣

    

水路閣はドラマの撮影に使われたことで有名となりました
今日では京都の風景として定着していますが、建設当時は古都の景観を破壊するとして反対の声も強く、物議となったそうです
かの、福沢諭吉も反対していたというから大きな話題となったことでしょう

        

続く...



コメント (6)
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