衣食足りて礼節を知るというけれど、
人の、物の動きが滞っている中、
海外の美術品の展覧会を開催するのは、
日に日に難しくなってくる。
幸いながら、
松方、大原、石橋をはじめとしたコレクターが
三井、三菱、住友の旧財閥が、
和洋を問わず素晴らしいコレクションが、
いよいよ、コレクションの質と、
インキュレーターの手腕が問われる時代になると、
コロナ禍の前に日本に着いていた絵画展の残滓を観ながら
その想いを強くするこの頃です、
もちろん、その影響は、嗜好品にも、、
とはいえ、スポーツドリンクには、
お米から、麦、お芋、その他雑穀まで、
様々な種類があるから、、
物流よりも、お天気の方が心配。
そんな、心配を忘れさせてくれる、週末のお供は、
愛知県名古屋市 株式会社萬乗酒造
醸し人九平次 純米吟醸
冷蔵庫から出してすぐの、冷えたまま、
酸味とそれに隠れた甘さに、思わず頬が緩む。
飲み手の頬の赤みが増すにつれ、味が熟成されていく、
そんな期待が、一口頂いた時から始まる。
無濾過だから、一晩お休み頂いた味も楽しみたいけれど、
一晩だけのお付き合いになるかも、それも、悪くない予感。
体温が、お酒も、頂く私の体温も、変わっていくと、
ドライフルーツの甘さを思い出す。
柑橘系の味とは、少し違う甘さ。
ここは、我慢のしどころ、
もう一杯だけ、グラスに注いで、
空調の効いたお部屋でお休みしてもらうことにする。