雨上がりの夕方、甘い匂いが街に広がる、
ふと見ると、山吹色の小さな花、
恥ずかしいのを承知で書けば、
この花と香りが一致したのは去年のこと、
ようやく今年、その香りに気がつくことが出来た。
小さな喜びと共に頂くお酒は、
奈良県吉野郡 美吉野醸造株式会社
山廃 花巴
原材料名 米(奈良県産)、米こうじ(奈良県産米)
精米歩合 70%
アルコール分 17%
製造年月 2019.10
お店で受け取った時、常温の肌触り、
それが、頂くには丁度良い温度のはず、
とはいえ、家庭で常温保存は劣化させれるだけ、
ならば、野菜室でお休み頂くことに、
そして、頂くときに室温になるくらいの余裕を持って取り出しておく、
そんな小さな一手間が、お酒を美味しく頂くコツ。
精米歩合からか、昔ながらの造り方にこだわるからか、
金木犀の花の色がグラスに蘇る、ふくよかなお酒の香りと共に、
ちょっと、クセのある味わい、
春だと、ツンと舌を刺激する、それは沈丁花の香りのよう
でも、秋のそれは、ふくよかで優しい味に熟成している。
酸味とうまみのバランスがとれ、味に深みがましている。
正直にいえば、ちょっと苦手なタイプのお酒だけれど。
一夏を越したならば、その苦手な味に惹かれてしまう。
お酒を語るとき、女性に擬人化する事が多いけれど、
好きになった言い訳と似た所があるかもしれない。
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